第一章
お見舞い、頑張ります!
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「あっ!もうクッキーがない!」
イッセー君が袋を逆さまにして無いことをアピールしている。
「・・・・早い者勝ちです・・」
子猫ちゃんの手には僕のクッキーがいくつかある。
「分けてくれよ子猫ちゃん!」
「嫌です」
子猫ちゃんは次から次へとクッキーを口に入れていく。
「き、気に入ってくれたならまた焼きますから。落ち着いて二人共!そ、そうだ!いいものがありますよ」
「「?」」
「ショートケーキ作ったんですけど、興味本位で作っただけなのでそのまま残ってるんです。捨てるのも勿体無いし、学校にも大きくて持ってけないのでどうしようかと思ってたんですよ。」
こ、これで大丈夫かな?
「「「「「「ゴクリ」」」」」」
「えーと、冷蔵庫にあるんですけど。朱乃先輩お願いできますか?」
「は、はい構いませんよ」
ど、どうしたんだろう?みんなそんなに真剣な顔つきでケーキを待ってる。
「お待たせしました、今切り分けますね」
「僕はいらないので6等分して皆さんで分けてください。」
朱乃先輩がとても綺麗に6等分してくれる。
すごいな朱乃先輩、ズレがほとんどないや。
「「「「「「いただきます」」」」」」
またも同時に口に運ぶ。
今度はなぜか皆さん恐る恐る食べてるけど
「うまい!」「家のシェフより上手いんじゃないかしら?」「うう、自信が」「これほどのものを興味本位で・・・」「才能とは恐ろしいね」「・・・おいしい」
良かったー皆さん美味しそうに食べてくれて
「自分で召し上がったことは?」
「実はなくて心配だったんですよ」
「では一口でもどうぞ」
「ありがとうございます」
「ふふ、変な人これを作ったのはあなたですよ。はい、あーん」
「じ、自分で食べれますよ////」
「いえ、病人は無理なさらないで下さい。それに私たちは優くんをお見舞いに来たのですから」
「そうですけど...」
「はい、あーん」
「あ、あーん////」
うん、甘さもちょうどいいしスポンジも柔らかく口の中で溶けるようだ。
「俺も風ひこうかな?」
イッセー君、人前でこれはかなりきついよ・・・ううみんなの目線が痛い
「ありがとうございます////」
頭が沸騰しそうだ。
「と、ところで優君の親御さんは?」
アーシアちゃんが咄嗟に質問してきた。
「いないです、一人暮らしですよ」
「そうなの?大変ね」
「一人は慣れてるので平気です」
「本当に平気なの?」
「平気ですよ、ニーズヘッグやラードゥンもいますし」
ニコニコと笑う僕が嘘をついていると思ってるのかな?
「だっ
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