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蘇生してチート手に入れたのに執事になりました
瞬殺、そして救済へ
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別に明を襲おうとしたような奴がどうなろうと知ったことじゃない・・・・・、
宏助は今それくらいまで考えられるほど、怒っていた。
そろそろ三十人ほどか・・・・と殴っては蹴るを繰り返していた宏助がようやく人の波が消えたことに気づく。
そこでSPが寝かされていた場所へ向かう。
三十人・・・・のほとんど・・・・見張りは随分血相を変えて、こちらに宏助のことを報告しようとした数人・・・・も含めて、宏助に立ち向かったきたが、
先程数えている数から計算すると三足りない。そしてその三は・・・・・
「・・・・SPと麗が寝かされている場所!」
三人が宏助の実力を見て、麗だけでも持ち帰ろうという算段だろう。今まさに、SPと同じところに寝かしておいた重症の麗を持っていこうとしている。
「待てぇ〜!」
三人の男が、血だらけの麗を担いで持っていこうとしているのが見える。
宏助は地面が削れるほどの全力疾走で駆け出し、その勢いのまま、三人を一気に蹴り飛ばす。
『ボベガァァァァ!』
三人とも何やら素っ頓狂な声を上げて飛んでいき、屋敷の壁に激突する。
宏助はその三人は気にも留めず、支えを失って倒れた麗を抱える。
「麗さん!大丈夫ですか!麗さん!」
「・・・・う・・・うん・・・・」
耳元で叫ぶと麗は間もなく目を覚ました。どうやら見た感じ銃弾は全て急所からずれていたので、今すぐの命には大事ないが、出血量が気になる。
宏助は、見よう見まねで、麗の今着ていたメイド服をちぎり傷口をふさぎはじめる。
そうしていると麗が話しかけてきた。しかし、彼女の第一声は・・・・
「明様は・・・・・・SPたちは無事ですか・・・・・?」
自分以外を思いやる言葉だった。
だから宏助はため息をひとつついて、こういった。
「馬鹿ですか・・・・馬鹿なんですか麗さんは!」
いきなり宏助に怒鳴られ、麗が自分の腕の中で、ビクリとするのが分かる、しかしやめない。やめるはずもない。
「麗さんははまず、ひとりで勝手に、屋敷に行った!俺に助けを求めもせずに!そしてもうひとつ、自分の身を省みずにSPや明のことを心配ばっかりしてる!そして、最後に!麗さんは自分の過去に囚われすぎてる!アンタの恋人との約束だかなんだか知らないが・・・至極どうでもいいんだよ!麗さんは・・・・麗さんのために生きろよ!死者とか、護るべきもののためなんかじゃなくて!
そして、麗さんはもっと他の人に頼れよ!麗さんは、もう・・・・恋人がいなくなったって、ひとりじゃない・・・・・・。
SPどもが・・・・・・明が・・・・・・俺もついてる!
麗さんは自分と・・・・そして麗さんの生を望む俺たちのために・・・・生きろ!」

 麗はゾクリとした。彼にあの言葉を言われたとき。
そうだ、なんでこんなに簡単なことに気づかなかったんだ。私
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