明星の英雄
勇み行く者達の帰還
[3/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
アルフレッドが必死にもがくもダイラスの馬鹿力には敵わない。
「そういえばダイラス、あなたワケド村って知ってるかしら?」
さも満足そうに口から瓶を引っこ抜いたダイラスにアルマが尋ねた。
「んあ?何でその村を知ってるんだ?
ワケド村は俺達が火災の消火活動をやってた村だよ。」
「…そう考えるとこの馬鹿力も納得ができるわね。」
アルフレッドは力尽きてしまった。
「あっ、そうだガイルさん!家に帰った時親父が『ガイルが来てる!?こうしちゃいられねぇ俺も参加するぞ!』
って言ってましたよ!」
「何!?そうかあの野郎ようやく飲む気になったか!
ようしねーちゃん酒を追加だ!」
「は、はいただいま…。」
困り果てた顔で受付嬢が奥に消えていった。
宴会も半ばに差し掛かった頃
「あれっ、ジャノバさんじゃないですか。」
毎度おなじみギガントミートのステーキを何と五皿もおかわりしていたセージがジャノバの存在に気づいた。
「全員集まっておるようじゃな。お主らちょっと聞いてはくれぬか?
お前さんだけでも良いわい。アルフレッドは誰かに飲まされて使い物になっておらんし…。」
相変わらず机に突っ伏してピクリとも動かないアルフレッド。
「いいですよ。この中で素面なのは多分僕かアルマさんくらいでしょうし。」
ところがどっこい
「あら、誰が素面だって?」
上半身に服が無いまま歩み寄ってきた
「…前言を撤回します。
話を続けてください。」
「私もお話を伺ってもいいかな?」
カルヴォが酔っ払いの集団から抜け出してきた。
「ちょうどよいわい。わしは学者の意見とハンターの推測を聞きたかったのじゃ。
お主らの様な真面目なハンターがいて助かったわい。
実は先ほど伝書鳩からこのような速達が届いての…。」
ジャノバは二人の前で件の速達を開いて見せた。
「どれどれ…。」
そこには衝撃の内容が書かれていた。
警告速達状 エイン村村長代理 ジャノバ=ホヴディット殿
宵の口に観測気球から、第二種警戒宣言が北エルデ地方全域に発令されました。
内容は『飛竜種の巨大な群れの移動』です。中には獣竜種も含まれており、余談を許さない状況です。
フラヒヤ山脈周辺から発生したこの群れは現在ドンドルマ東部から徐々に勢力を拡大して西へと移動しています。
この速達状の到達から1時間以内にハンターズギルド指定場所へ村民の避難を完了させてください。
ハンターズギルド
「なっ…飛竜種の大移動!?そんなことがあるのか!?」
「わしにもわからぬ!古い文献に飛竜の一斉移動なぞ見たことが無いし言い伝えな
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ