明星の英雄
勇み行く者達の帰還
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「なっ、なんだぁ!?
外にリオレウスがぁ!」
早くから大衆酒場に居たハンターの一人が慌てて駆け込んできた。
全員が酒場の外に出てみると
「どうもー!始めましてー!」
リオレウスの背中に乗っかったロギア達。
「やぁ、始めましてアルフレッド。
噂はかねがね耳にしているよ。カルヴォだ。」
「あ、どうも。」
背中から降りてきたカルヴォと握手を交わすアルフレッド。
握手を終えるとアリデシアに向き直った。
「アリデシア=ルートアージさんですね?
始めまして、アルフレッドです。」
「えっ?どうして私の名を?」
周囲も驚く中、アルフレッドは淡々と話す。
「ここにいる皆さんが調合素材の調達に向かっている最中こちらも何か出来ないかと思い、
家の中の古い文献を探っていたら、自分の曾祖父にあたる方がルートアージ家との交流を書き記した文献が見つかりまして。
ルートアージさんだというのは分かりました。名前は曾祖父の推測です。」
「は、はい…。色々とすごいのは分かりました。」
そしてまた荷車の音。
「おーい!帰ったぞー!!」
ガイル達を乗せた荷車が村の入り口に到着した。
セージは見慣れぬ笠を被っている。
「セージさん、その笠…ユクモのですね?」
「ああ、そうだよ。パティオじゃ見かけないから買ってきたんだ。
笠なんてものは無いから雨の日は装備着込むか家から出ないようにするしかないんだ。」
「なるほど…。」
そして全員に向き直り
「では、皆さんが全員揃って帰ってきたことですし
宴会でも開きましょう!今晩は無礼講です!」
「やったー!!」
酒飲み約数名を含め全員が声を揃えて喜んだ
「な…何じゃと!?」
宴会開始から3時間ほど経ったジャノバ邸
通達された一通の手紙に震え上がるジャノバ
「こ…こんな事が、あってよいのか!?
ぐぬぬ…読み違えたか。不味い事になったわい。」
手紙を机の上に置き
「何としても皆に報せなければ…!」
急ぎ足で玄関へと向かった。
満月の登る夜。大衆酒場で
「そーれ飲め飲め!飲み潰れろぉ!」
出発前より更に凶悪なほどの宴会となってしまっていた。
困った事はこれだけではない
「アルは飲まねーのかよー!」
「あ、あはははは…はぁ。」
非常に良く見られる光景ですね。
「正直僕はお酒が好きじゃないんだ…。飲んでて何が美味しいか分からないよ…。」
「つべこべ言わず飲んでみろって!」
ダイラスは近くにあったブレスワインの瓶をアルフレッドの口に突っ込んだ
「んー!んぐぐぐー!」
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