暁 〜小説投稿サイト〜
モンスターハンター 〜厄災の狩人達〜
明星の英雄
勇み行く者達の帰還
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朝焼けの差す頃、エイン村の千年樹の下。

「そろそろ皆が戻ってこないと時間的にマズイんだがなぁ…。」

エイン村の大衆酒場の玄関でアルフレッドは本を抱えながら待ちわびていた。

「学者にとって『待つ』のは辛いわね。」

「ええ、落ち着いて本も読めません。」

「あなたよくそれでハンター志望とかできたわね。」

大衆酒場の席に座り武器を眺めているアルマ。

「そういえば、アルマさん。
新たな情報は入りましたか?」

「ええ。
フラヒヤ山脈にて翼を持たずに宙に浮かぶ謎の龍。
それに伴い突如断崖絶壁より降り立った冷美竜タンバロン。
前者においてはドンドルマの街で『空飛ぶラヴィエンテ』と揶揄されてたわ。」

「タンバロンは前から調査が進んでいたからいいとして…
『空飛ぶラヴィエンテ』か…。」

「その話詳しく聞かせてもらえぬか?」

どこからともなく現れたのは村長代理のジャノバ。

「ああ、ジャノバさん。
今アルマさんから調査報告を受けていた所なんですが…。」

「ふむ。もしかしたら今朝届いたこの伝書は恐らくそやつの事じゃろう。
ほれ、アルフレッド。こいつはお前宛じゃ。」

「あ、どうも。
どれどれ…、アルフレッド殿。
先日昼頃目撃された謎のモンスターに関しての連絡を文書にてお伝えします。
古龍観測局局長、並びにハンターズギルドマスターとの会合で、
謎のモンスターは『天龍種 和龍フシンブジン』と名づけられました。
エイン村支部のハンターズギルドにこの文書の内容を口伝して頂く様願います。

ハンターズギルド本部、古龍観測局本部職員一同 」

「天龍種とは見た事も聞いた事も無い。
それに、新しくモンスターの分類が作られるなんて獣竜種以来じゃわい。」

と、疑惑が飛び交う中
木材のこすれる音がクエスト出入口から聞こえた。

「いよぅアル!元気にしてたかぁ!?」

爆弾が爆発したような威勢の良い大きな声と共に現れたダイラス
その後ろにエイジ、マトレガ、カーネロス、ノアも居た。

「お帰りラス!
やっぱりそのうるさい声が無いとエイン村は始まらないね!」

「んだよぉせっかく帰ってきたのに!」

何かがおかしい

「…エイジさん、もしかして」

「ああ、飲んだ。三杯ほどな。」

エイジはグラビドXヘルムを脱いだ。

「とりあえずその装備叩き壊しましょうか?」

「…冗談だ冗談。二樽ほど飲んでしまってな。
帰りにもらった水もどうやら酒らしくこの有様だ。」

フラフラになりながらその辺のイスに座るダイラス

「はぁ…、ま、何はともあれまずは無事に帰還できた事を喜びましょう。」

と、感傷に浸ってる間に今度はリオレウスの咆哮。


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