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第六十四話 炎を纏う剣の正体とおねがいごと
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のつけようがなくなってしまうのだ。前衛にサラマンダー、ノーム、シル。中衛にケットシー、インプ、ウンディーネ、スプリガン。後衛にプーカ、レプラコーンとすればそれぞれの種族が自分の長所を生かして戦える。その戦力はおそらくALOの最高戦力と言っても過言ではないだろう。

「・・・まぁ、それはさておき。我々二種族に投資するのなら麻袋は二つで足りるだろう。残りの麻袋は、なにかな?」

「ああ、それはプーカとノームとレプラコーンに渡してほしいなっていうお願い」

「それはかまわないが・・・我々に君が同伴してはだめなのかな?」

「キリト君たちについていくからな。今のペースだと今日の午前中から午後にかけて行われるメンテナンスの前までにはアルンに付くだろうし。だから、調印が終わったら装備作りにレプラコーン領まで行くであろうあんたらに頼んだ方が楽なんだよ」

「なるほど」

「それに、一介のプレイヤーより領主クラスのプレイヤーの方がいろいろと話がこじれなさそうだし」

「確かにネ。比較的話を聞いてくれる人が領主だし、問題ないといえば問題ないかナ」

「あと一つ。五傑や三獣士、六詩人(ローレライ)、四天衆、三巨頭(アルティフェクス)の参加が絶対条件だ」

「それもかまわないが・・・ずいぶんと詳しいな。シルフ五傑はともかく他の種族のはあまり有名ではないのだが・・・」

「まぁ、いろいろあるのさ」

苦笑いしながらはぐらかすソレイユ。これ以上追求したところで対した情報を得られないと思ったサクヤは話を元の路線に戻した。

「では、これは我々が預かっていくが・・・本当にいいのか?」

「ああ。だが、さっきも言ったとおり遅くてもメンテナンス前にはアルンに到着しそうだからそっちもできる限り早くしてくれると助かる」

「・・・一つだけいいですか?」

ペローが挙手をしながら口を開いた。そのことにソレイユが無言で頷く。

「なぜそこまで世界樹攻略にこだわるのですか?」

「・・・・・・うーん、こんなこと言って信じてもらえるかわからないが・・・このゲームの真実って奴がそこに眠ってるんだよ」

「このゲームの真実、ですか?」

「ああ。まぁ、これ以上はあとのお楽しみってことで」

ソレイユは唇に人差し指を当てながら悪戯に微笑んだ。

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