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深き者
第三十九章
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弱点を衝いてもだ。一つで倒れるだろうか」
「一つでは、ですか」
「これだけの巨体だ」
 そのとてつもない巨体は幾ら見ても小さく感じることはなかった。まさに山の如き巨体である。
「一つの急所だけでそういけるかというとだ」
「疑問ってわけですね」
「その通りだ。無理かも知れない」
 こう言うのである。

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