暁 〜小説投稿サイト〜
緋弾のアリアGS  Genius Scientist
イ・ウー編
武偵殺し
5弾 アリア襲来!
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だが、これではもはや買占め状態だ。

 俺もこれにはちょっと引いたので、

「ももまんを7個も買うのは、さすがにどうかと思うぞ」

 と言ってみたら、アリアはドン引きしたような目で、

「メロンパンを30個も買ったあんたに言われたくないわよ」

 と言い出した。まったく、何を言っているのやら。コンビニに来たら買うだろ普通、メロンパン30個。

 部屋に戻ってきた後。しばらくお互い無言で夕飯を食べていた。アリアはももまん。俺はオムライスとメロンパンだ。

「さて、ミズキ。そろそろマジメに話し合いましょう」

 ももまん×7を食い終わったらしいアリアが話しかけてきた。というか、さっきまでマジメに話し合ってなかったのかよ、おまえは。

「俺は最初からマジメに話していたんだけどな……」

「そんな細かいことはどうでもいいの。じゃあまずは最初に、もう一度だけ言うわよ――――ミズキ。あんた、あたしのドレイになりなさい。嫌なら、その理由をきちんと説明して」

 またそのセリフか。さっきも聞いたし、返事もしただろうが。

 だけど、アリアの様子がさっきとは少し違う。不安が微妙に顔に出ている。さっきのアリアは、断られる可能性なんてまったく考えていなかったのだろうが、一度断られたことで、それなりに不安を感じているようだ。それに少しは人の話を聞く気が出てきたみたいだし、これなら話を聞くくらいはしてやってもいいかな

「……というかな、ドレイってなんなんだよ。どういう意味だ」

 さっきのように即答で断れなかったのが嬉しかったのか、アリアは少し顔を(ほころ)ばせて、話を続けてきた。

強襲科(アサルト)であたしのパーティに入って、そこで一緒に武偵活動をするの」

「おまえ、朝から俺の資料漁ってたらしいけど、それなら知ってるだろ。俺は自主的に強襲科(アサルト)から装備科(アムド)に転科したんだ。それなのに何でわざわざ強襲科(アサルト)に戻らなきゃなんないんだよ。ムリだ、その話は受けられない」

「それ、言わないで」

「それ?」

「ムリとか、疲れたとか、面倒くさいって言葉、あたし嫌いなの。この3つは人間の持つ無限の可能性を自ら押し留める良くない言葉だから。あたしの前では二度と言わないで」

 おまえの前で言ってほしくないなら、おまえがいなくなればいいだろうが――――という言葉をすんでのところで飲み込んで、俺は了承の意を示した。

「じゃあ、話を続けるわよ。次はミズキのポジションだけど――――そうね、あたしと一緒にフロントがいいわ」

 フロントとはフロントマン、武偵がパーティを組んで布陣する際の前衛のことだ。

 死亡・負傷率ダントツの、危険なポジションである。

「で、どうするの?
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