暁 〜小説投稿サイト〜
緋弾のアリアGS Genius Scientist
イ・ウー編
武偵殺し
5弾 アリア襲来!
[3/5]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
在しないし。
簡単には帰ってもらえなさそうだというが分かったので、仕方なしにコーヒー代わりの紅茶を出してやると、アリアは、
「は?何これ?あたしが頼んだのはコーヒーのはずなんだけど?何で紅茶なのよ」
カップの中を見るなり、そう言い出した。
「俺はコーヒーより紅茶派なんでな。この部屋にコーヒーなんてものはない。どうしても飲みたいんだったら、自分の部屋に帰って飲めよ」
「別にいいわ。あたしも紅茶好きだし」
「なら最初から文句なんて言うな」
「あら、美味しいじゃない。この紅茶。ダージリン?」
「ああ。それも、わざわざイギリスから取り寄せた一級品のな」
両手でカップを持ちながら紅茶を飲むアリアを眺めながら、俺も紅茶を一口飲み、それから本題に入る。
「で、何でいきなりお前はここに来たんだ?」
少しのため息とともに言うと、アリアはカップを持ったまま、きろ、と
紅
(
あか
)
い目だけを動かしてこっちを見た。
「わかんないの?」
「説明されてないのに分かるわけないだろ。俺の推理力はそんなに高くないからな」
「あんたならとっくに分かってると思ったのに。んー……でも、そのうち思い当たるでしょ。まあいいわ」
お前がよくても俺がよくない。
「おなかすいた」
アリアはいきなり話題を変えつつ、ソファの手すりに身体をしなだれかけさせた。
なんだか女っぽいその仕草に、俺はちょっと赤くなって視線を
逸
(
そ
)
らす――――なんて訳ないので、そのままアリアの方を見ながら、
「さっさと帰れ」
帰宅を勧めてみた。
「なんか食べ物ないの?」
「ねーよ」
というか、あっさり人の発言を流すなよ。
「ないわけないでしょ。あんた普段なに食べてんのよ」
「食い物はいつも下のコンビニで買ってる」
「こんびに? ああ、あの小さなスーパーのことね。じゃあ、行きましょ」
「じゃあじぇねえよ。腹減ったなら自分の部屋に帰れ」
「早く準備しなさい。もう夕食の時間よ」
ダメだ。話が噛み合ってない。
俺が頭痛に額を押さえていると、アリアはバネでもついてるかのようにぽーん! とソファーからジャンプして立ちあがった。
そして俺の方までととんと歩いてくると、顔を近づけてこっちを顎の下から見上げてくる。
「ねえ、そこって
松本屋
(
まつもとや
)
のももまん売ってる? あたし、食べたいな」
武偵には、気を付けなければならないものが3つある。闇。毒。そして女だ。
その3つ目ことアリアは、コンビニでももまんをなんと7つも買った。
ももまんとは一昔前にちょっとブームになった、桃っぽい形をしただけのあんまんなの
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ