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緋弾のアリアGS Genius Scientist
イ・ウー編
武偵殺し
5弾 アリア襲来!
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を脱ぎ散らかし、とてとてと俺の部屋に侵入してしまった。
「ちょっと待て」
俺はそれを止めようと手を伸ばしたが、するっ。ヤツの子供並みの身長のせいで、
屈
(
かが
)
んでかわされる。
しゃらっ。
長いツインテールをかすめた指先に、そのなめらかな感触だけが残った。
「待てって。勝手に人の部屋に入るな」
「トランクを中に運んどきなさい! ねえ、トイレどこ?」
アリアは俺の話に耳を貸さず、ふんふんと室内の様子を見回す。そして目ざとくトイレを発見すると、てててっ、ぱたん。小走りで入っていってしまった。
「てか、トランクっておい……」
周囲を見回すと、玄関先にはアリアが持ってきたと思われる車輪付きのトランクがちょこーんと
鎮座
(
ちんざ
)
していた。明らかにブランドものと分かるロゴの入った、
小洒落
(
こじゃれ
)
たトランプ柄のトランクだ。下着といい、このトランクといい、トランプ柄が好きなんだな、アリアは。
女物のトランクが部屋の前にあるのを近隣の生徒たちに見られたら、後で何を言われるか分かったもんじゃない。
今朝
(
けさ
)
の白雪にも言ったが、このマンションは一応、男子寮なんだからな?
「あんたここ、1人部屋なの?」
トイレから出てきて手を洗ったアリアは、何が入っているのか異様に重いトランクを玄関に運ぶ俺には目もくれず、部屋の様子を
窺
(
うかが
)
っている。
そしてリビングの一番奥、窓の辺りまで侵入していった。
「まあいいわ」
いったい何がいいのか。
くるっ――――と。
その
身体
(
からだ
)
を
夕陽
(
ゆうひ
)
に染め、アリアは俺に振り返った。
しゃらり。長いツインテールが、優美な曲線を描いてその動きを追う。
「――――ミズキ。あんた、あたしのドレイになりなさい!」
「断る」
「そう、なら早速……って、なんで断るのよ!?」
どうやらアリアは断られると思っていなかったらしく、慌てふためいている。
「いいわ。わかった。とりあえず、いったん落ち着きましょう」
「落ち着いてないのはお前だけだろ」
「いいから!とりあえず、さっさと飲み物ぐらい出しなさいよ!話はそれからだわ!」
ぽふ!
盛大にスカートをひらめかせながら、アリアはさっきまで俺がソファーにその小さなオシリを落とした。ちゃき、と組んだ足のふとももが少し見えて、そこに
提
(
さ
)
げてる
二丁拳銃
(
にちょうけんじゅう
)
が片方のぞいた。放課後にも帯銃とか。物騒なヤツだな。
「コーヒー! エスプレッソ・ルンゴ・ドッピオ! 砂糖はカンナ! 一分以内!」
無茶言うな。一分でコーヒーが出せるわけないだろ。そもそも、この家にはコーヒーなんてものは存
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