月光校庭のエクスカリバー
第30話
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ライザーとのレーティングゲーム。そして大いに荒れた婚約パーティーから数日たった。
あの後、一つを除き合宿以前の生活に戻っている。イッセー宅に部長が下宿しているということ以外。
あの一件の後、イッセーに惚れた様子を見せる部長は兵藤家に頼み下宿するようになった。
おかげで、登校時の視線が前より強くなった。そしてイッセーへの殺意も強くなっていた。
学園のお姉さまの一角と転校後すぐに人気を得たアーシアと仲睦まじく登校しているのだから仕方ない。
部長の下宿の事を嗅ぎ付けた松田と元浜はイッセーに前後からダブルラリアットを喰らわせていたし。あれ、悪魔じゃなかったら保健室は免れないんじゃないか?
まぁ、それ以外は特に変わりはない。毎朝修行をし、学校、部活動に悪魔の活動。それで一日を終える。
そんないつも通りの昼休み。
「『二年B組望月朔夜。二年B組望月朔夜。職員室に来るように』」
「ん?なんだ?」
突如放送で呼ばれた。
「朔夜、なんかやったのか?」
「何もしてないが」
心当たりがない。ありそうなのはこいつらだが、それなら放送なんてせずに直接捕まえに来るだろうし。
「まぁ、お前たちじゃないし、やましいことはないんだ。堂々と行くとする」
「それだと俺たちがいつもやましいことがあるみたいじゃないか!」
「それじゃあ、さっさと済ませてくる」
「せめて何か言ってくれ!」
ありすぎて言い出すときりがないので無視していくとしよう。
「これは・・・ないか?」
「・・・VIP・・・邪魔・・・」
「・・・だな。・・・いくぞ!」
俺が席を立つなり三バカがこそこそ話出したが今は行くとしよう。
「やぁ。何かしたのかい?」
教室を出ると祐斗と出くわす。
「あいにくと心当たりがない。呼ばれるのがイッセーならいくらでも理由があるだが」
「それは言えてるね。一緒にいってもいいかい?」
「いいがお前も職員室に用が?」
「うん。今日日直でね。プリントを運ぶよう言われてるんだ」
「それはご苦労さん」
そのまま他愛もない話で職員室まで向かう。
その途中の曲り角で
「うぉ!」
「キャ!」
女子生徒とぶつかった。
「大丈夫?」
体格差で女子生徒が倒れそうになるのを祐斗が支える。
「はい。ありがとうございます・・・」
「そう。よかったよ」
「済まない」
祐斗が安堵し俺が謝罪する。
「いえ、こっちこそ、すみませんでした・・・」
女子生徒も謝罪するとそのまま立ち去って行った。
その女子生徒に見覚えがあった。
「あれは確か・・・」
「天護唯さん。一年生だね」
「なんでお前は知ってるんだ?全校生徒の名前を憶えてるのか?」
「さすがにそれは無理だよ。千人はいるんだから。朔夜君
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