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IS 〈インフィニット・ストラトス〉×トリコ 食を探求する夏の毒!
最後のけじめ 一夏VS千冬 決戦の果てに 後編
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な麻薬食材を使っても、薬物を使って心を殺して殺して殺し尽くしても怒りと憎しみがまた心を形成する!この怒りが理解出来るか!?」
何度も何度も心を殺そうとした。もう命は粗末にしない、自分を救ってくれた食の感動とそれを教えてくれた人の思いがあっても心からその憎悪が消える事はなかった。だから一夏は心を消して楽になりたかった。だが何度心を殺しても憎悪がまた新しく心を芽吹かせる。一夏は叫んだ、永年、溜まりに溜め続けていた毒を吐き出すかの如く。
「もうそれが何度繰り返されているのかも覚えていない、記憶に刻み込まれた憎悪は消えずに俺を呪縛し続けた、でも優奈と龍兄はそんな俺を救ってくれた…俺を見てくれていた。俺自身を、俺個人を見てくれていた。織斑 千冬っという存在の弟ではなく、一夏っという一人として見てくれたんだ…俺がずっと欲しかったものをあの二人はくれたんだ」
何よりも欲しかったのは自分個人を見て欲しかった事、それは一夏の心からの願い、それはグルメ時代にはあっさりと叶った。グルメ時代ではISは存在しない。織斑 千冬の弟として見られる事は無かった。そして優奈、龍人、ココ、トリコ、サニー、ゼブラ様々な人達が一夏の兄代わり、親代わりをしてくれた。心から嬉しかった。常に傍に家族がいてくれる、何時も愛情を持って自分を包み込んでくれる。
「そして俺は、優奈と結婚して解った。俺は逃げているだけだと、織斑 千冬の弟の一夏としての宿命から背を向けて逃げていた。憎悪を心の奥に封じ込め、蓋を閉じた。だが俺はもう逃げる訳には行けないんだ」
一夏は右手の上に左手を置き、素早くスライドさせるように腕を大きく開いた。右手に付けられていた超獣龍が輝き始める。千冬はそれに応じるように自らのISを起動させる。自身が現役時代に使用していたIS『暮桜』。
「俺はけじめを付ける。俺の中にある憎悪にも、お前という存在にも、この世界にも」
千冬が目にしたのは騎士だった。灼熱の甲冑を頭にかぶり、命の生まれた場である壮大な海の青とをした鎧を纏っていた。左手には自身の半分の大きさはある巨大な盾、右手には炎と水、それら二つによって形成された剣が握られてた。
「………ふぅぅぅぅ………」
一夏は深く息を吸ってから息を吐けるだけ吐いた。体から力を完全に抜いてリラックスしている。
「もう憎悪になんて囚われない。怒りになんて身を任せない、いくぜっ、これが俺が、7年間の集大成だ!」
「こい一夏!!私は、姉として嫌!一人の女としてお前の全てを受け止めて見せる!!」
千冬も雪片を抜刀し、エネルギーを回していた、嫌そのエネルギーが過剰すぎる。ISが装備を出す為のエネルギー、雪片を維持するだけのエネルギーを除いて全て雪片へと集中させている!
「炎は大地を持ち上げ陸を生み出し
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