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ドラクエX主人公に転生したのでモテモテ☆イケメンライフを満喫できるかと思ったら女でした。中の人?女ですが、なにか?
二部:絶世傾世イケメン美女青年期
百三話:依頼受諾
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も無げに言い放ち、さっさと宿を出て行くカールさん。

 やっぱり、それなりに強そうです。
 村人Aにしておくには、惜しい人材だ。
 だからこそ間違っても死なせたく無いんでしょうね、村のみなさんは。

 ……はあ、しかしなんか疲れたわ。
 ゴロツキを相手にするよりも、疲れたわ。
 無駄に、疲れたわ。

 と息を大きく吐いたところで、パタパタと足音が迫ってきます。

 ん?と思って、顔を上げると。

「お兄さん!とっても強いのね!びっくりしちゃったわ!」
「アイツら、チップも碌に払わないのにしつこかったのよ!スカッとしたわ!」
「お疲れみたいね、私たちが癒してあげるから!一緒に飲みましょう!」
「ダメよ!疲れてるんなら、ゆっくり休まないと!ね、良かったら私と一緒に」
「ちょっとー!抜け駆けはずるいわよー!お兄さん、休むなら私と一緒にしましょう?」

 踊り子さんたちです。
 踊り子さんたちに、囲まれました。

 遠巻きにされてたのは、話が終わるのを待ってただけか。
 ドン引かれてなくて良かった……けど。

 ……ヘンリーは?
 ヘンリーは、どうしたの?

 私はまた、さらってしまったの?
 全部、持っていってしまったの??

 と思って、踊り子さんたちの隙間からヘンリーの様子を覗きみると。


 一人の踊り子さんがヘンリーの腕に縋り付き、怯えたようにぷるぷると震えています。

 アレか、彼女以外はヘンリーのあまりの愛想の無さに諦めて、ターゲットを変更した感じか。私に。

 そして、一人残った彼女ですが。

 なんていうか、小動物っぽい。
 いかにも、守ってあげたくなるタイプみたいな。
 顔立ちは他の踊り子さんたちと比べても地味でどちらかと言うと平凡だし、背は女性としてもかなり低めで、良く言えばスレンダー、悪く言えば貧相な体型だけれども。
 踊り子の売れっ子要素としてはマイナスでも、守ってあげたいキャラクターからすれば、むしろプラスに働く要素だろう。

 私も演技としてはそんなキャラを作ることはあるが、私と違って、本当にか弱い。
 本当に、守りがいのある女性なんだろうね、きっと。

 私は、放っとかれても死なないけど。
 場合によっては、放っといたら本当に死んでしまいそうな。
 ヘンリーの庇護欲を満たすには、適当な相手と言えるかもしれない。

 ……しかし、こちらに来ようとしているヘンリーを、ガッチリ捕まえて離さないあたり。
 やはり、守ってあげたくなるタイプは実は(したた)かの法則に当てはまりそうな。

 …………でも、例え演技だとしても、きっちり演じ切れるなら。
 その相手から見て、可愛い女性であるには違い無いわけだから。
 彼女がきっちり演じ
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