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とある不幸な魔術師
プロローグ



俺は不幸だ

実の親に売られ、ローマで養子となった家では毎日地獄のような英才教育を受け、そして孤児として生活している時に魔術師によって体に《堕天使ルシファー》を封じ込められた。

でも俺には頼れる人が出来た

俺の事を拾ってくれた神の右席の皆、特殊な体だと知っても暖かく接してくれるローマ正教の神父やシスター

それだけで充分幸せだ

だから皆に少しでも恩返しがしたいから俺は決めた皆が嫌がっている学園都市の潜入は俺がやってやる

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「本当にいいのであるか?」

「えぇ、俺に出来ることはこれくらいだからな」

「健康には気を付けるんですねー」

「ん、分かった」

「まぁ、頑張ってきたら」

「「相変わらずツンデレですねー(であるな)」」

「......アンタ等喧嘩売ってんの?」

「まぁ落ち着けよ」ナデナデ

「なんで撫でてんのよ!\\\」

「これやったらすぐにヴェントは落ち着くから?」

「なんで疑問形なんだ天矢」

「あれ?フィアンマいたんだ」

「お前が学園都市に出発するのに俺様だけ見送らず部屋に残るのは流石にな」

「ありがとなフィアンマ」

「それより時間は大丈夫なのであるか?」

「あっ!やべ!」

「辛くなったらいつでも連絡するんですよー、私がそちらに出向いて異教徒の猿共を虐殺しますから」

「んな事するなよ!?」

「まぁ辛くなったらいつでも連絡していいからな」

「ありがとな!じゃあ行ってきます」

「「「「行ってらっしゃい」」」」

〜〜〜〜〜学園都市〜〜〜〜〜

「さてと、なるべく目立たない様にしないといけないな。学園都市に協力する魔術師がいたら俺の体に流れるテレズマで絶対にスパイだってばれるからな」

俺は鞄の中から一つの霊装を取出し、霊装に魔力を循環させる。
この霊装は神の右席の皆が作ってくれた物で俺の体の中のテレズマを外に流失する事を抑える霊装だ。

「それじゃあ、観光でもしてみるか」


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