魔法先生ネギま!
0437話
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のは理解出来るしな」
小太郎もまた同様に不承不承ではあるが納得し、桜咲、長瀬の2人も同様に頷く。
「よし、じゃあ頼むぞ」
ネギの影へと潜りこみながらそう告げ、俺が完全に消えたのを確認してその後は栞を再び天狗之隠蓑の中に戻してからネギ達は扉を開け放つ。
「ようこそ白き翼の諸君、次代の子等よ」
そう言ってネギを出迎えたのは、ゲートポートで俺と戦ったデュナミス、そしてフェイトの従者である暦、環、焔の3人だった。
なるほど。待ち伏せていたのはフェイトじゃなかったし、調の姿も無い。だが、これでこちらとしても遠慮無くグランドマスターキーを使えるというものだ。
そして敵の姿をその視界に捕らえた瞬間、ネギは雷速瞬動を使い突っ込んでいくが、それをフェイトと同様の多重魔法障壁を展開して防ぐデュナミス。
「けど、僕だって備えくらいはしている!」
魔力を込めた右手が鉤爪状になり、それを振り下ろすと魔法障壁が破壊されてネギの右手がデュナミスの顔面へと迫る。
「ぬぅっ!」
自身に迫ってくるその右手を視線で追いつつ、背後に浮かんでいるグランドマスターキーを手に取り影槍のようなものをネギへと放つ。……今だっ!
デュナミスの意識がネギへと集中しているこの好機を見逃さず、潜んでいたネギの影から飛び出す。影槍のような攻撃をまともに腹へと食らい、後方へと吹き飛ばされていくネギから分離したかのように現れた俺にデュナミスもさすがに困惑したのか一瞬だけ動きを止める。そしてその一瞬は俺が行動を起こすのに十分な時間だった。
「加速」
精神コマンドの加速を使い、瞬動を同時使用。デュナミスの横を通り過ぎ様にその手に持っていたグランドマスターキーへと手をかけ、渡すまいと力を込めたデュナミスから文字通りに力尽くで強奪していく。そして……
『リライト』
瞬動の動きを止めて反転。グランドマスターキーの先端をデュナミスへと向けながら魔力を通し、魔法世界の住人にとっては致死性とも言える呪文を唱える。
「ば、馬鹿な……あの忍者のアーティファクトに潜んでいる存在は感知していたが、まだ他にもいただと……?」
完全なる世界の幹部でもあり、恐らくまともに戦えばそれなりに苦戦したであろう相手は無念そうに呟きながら霞の如く消え去っていくのだった。
『デュナミス様!?』
身体が崩れていくデュナミスを目にし、焔、環、暦3人の悲鳴が周囲へと響き渡り、その隙を突くかのように小太郎が焔へ、長瀬が環へ、桜咲が暦へと攻撃を仕掛けていく。
ネギは、と見ると先程のデュナミスの一撃がそれなりに効いたのだろう。腹を押さえながら床に踞っている。
「貴様ぁっ! よくもデュナミス様を!」
小太郎が相手をしていた焔が、
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