魔法先生ネギま!
0437話
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」
「月詠も捕らえられて随分と数が減ったというのに、強気ですね」
桜咲の言葉の言葉を聞きながら敵戦力を推察する。
残っている敵幹部はこちらが把握している限りではフェイト、デュナミス、墓所の主、ポヨと言った所か。そのうちポヨは龍宮が押さえているのを考えると、自由に動けるのはそれ以外の3人とフェイトの従者が4人。だがグレートグランドマスターキーを放って置く訳にもいかない以上、待ち受けている幹部自体は多くて2人。そこにフェイトの従者達な訳だが……そうなると待ち受けているのはフェイトの可能性が高いのか? なら少しペテンに掛けさせて貰おうか。
「ネギ、それから小太郎達もちょっと聞いてくれ。これから俺はネギの影に潜りこんで気配を出来る限り消す」
「え? 何でそんな面倒な真似をすんのや?」
「最後まで聞け。あの扉の向こうにいるのは敵の幹部級がいるのは間違い無いだろう。で、そうなると間違い無くグランドマスターキーを持っている可能性が高いだろうから、それを無効化する為だ。ネギ、お前は何としても敵が持っているグランドマスターキーを奪う……とまではいかなくても、弾き飛ばすなりなんなりして敵の手元から離してくれ。そうすれば後は俺が何とかする」
「ちょっ、ちょっと待って下さい! それってもしかしてフェイト様や焔達にリライトを使うって言ってるんですか!?」
俺の言葉に栞がそう言ってくるが……
「そもそもお前達の目的は完全なる世界とやらに魔法世界の住人を送る事なんだから、自分がそっちに行っても構わないんじゃないのか?」
「そ、それはそうですが……でも、貴方達のプランが実行されるのなら……」
栞の言葉に、ネギもまた頷いている。
ここで揉めて余計な時間を取ったり、士気が落ちたり、最悪仲間割れになるのはありがたくない……か。
「あー、分かった。ならこうしよう。グランドマスターキーを使うのは待ち受けているのがフェイトじゃない時、つまりはデュナミスか墓所の主でフェイトの従者達はネギ達が鎮圧出来たら俺は手を出さない。これでどうだ?」
「……分かりました。色々と言いたい事はありますが、そちらも譲歩しているのは分かるのでそれで納得します」
「まぁ、もしリライトを使ったとしてもグレートグランドマスターキーを入手出来れば復活出来るんだから一時的なものだとは思うがな。……他に何かあるか?」
その質問に一瞬何かを言いたそうだったネギだが、今の状況を理解しているのだろう為に言葉を飲み込む。
以前のネギなら正面から正々堂々と戦いたいと主張しただろうに、随分と状況判断が出来るようになったな。あるいはそれだけ魔法世界の危機だと理解しているのかもしれないが。
「正直、不意打ちとかはあんまり好かんけど……今は手段を選んでいられる状況やないって
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