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ソードアート・オンライン『明星の勇者』
謎の青年
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カインSIDE


次に視界に捉えた光景はβテスター時代に見慣れた街並み…はじまりの街の『黒宮殿』という大きな建物の前の広間だ。


俺は手を握って開けてを2回繰り返し、左手でメニューを開け直ぐに閉じた。


カイン(遂に戻ってきたんだ、このソードアート・オンラインに!)


俺は内心に剣の世界に舞い戻ってきたこと気持ちが高ぶり、あまりの嬉しさから微笑みを隠せない。


次に辺りを見渡すと回りには次々とこの剣の世界にログインしてくるプレイヤー達がいてその中にはこの世界に来て歓喜を隠せず大声で叫んだり、感動して涙を流したりしていた人達もいた。


カイン(さてと、多分βテスター達はこの街の一番安い武器屋にいったはずだ、俺も動くかな)


俺は早速目的地の武器屋に目指して走り出す。


カイン(この街並み…β時代と全く変わってない、βテスターの時も此処を駆け抜けたっけ)


β時代のことを思い返しながら武器や防具何かを売っている露店が出ているところを駆け抜ける。



カイン「っと!…確かさっきの路地裏通った方が近道だったな」



うっかり忘れていた俺は少し来た道を引き返し路地裏に入っていく。



カイン(ここの路地裏は道が迷路みたいにややこしいけど、何回も通った俺にとっては地図を見ずにここから抜け出せる)


正規版でも使うであろうと思い道を記憶していたお陰で止まることもなく路地裏を進んでいく。


カイン(次の広いところを右に…)


そう記憶を思い出して路地裏の広いスペースに出て右の通路に…



???「そこの者少し待て」


行こうとしたが突然、声をかけられたために足を止めて声をかけたであろう銀髪の青年に身体を向ける。


カイン「あの、俺のことですか?」


どうやら青年の男性のNPCで此処をプレイヤーが通ったら声をかけられるように設定されているのだろう。


青年「そうだ、中々に良い目をしているな」


カイン「そりゃあどうも、それで呼び止めたのはそれだけなのか?」


青年「………お前を呼び止めたのはあれを使いこなせるか見極めていたからだ」


カイン「あれ?一体なんなんだ?それは」


青年「それは今から渡そう、あれを持つに値する者だと先ほどの目でわかる」


そういって青年の右手には赤い宝石が装飾してある金の腕輪を持っていた。


青年は近づいてきて金の腕輪を俺に手渡す。


カイン「ちょっ!なんなんだこれは?」


青年「それはお前に必ず力を与えてくれるだろう、だが心せよ、お前達人間は何時でも試されていることを」


カイン「試されている?なんのことだ?
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