第三十三章
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で海草は次々と燃えていくのだった。
そして役もだった。左手の中指と人差し指で剣印を作る。それを海草に向けてそのうえで二本の指から火を放って焼きにかかったのである。
それでとりあえず襲い掛かろうとした海草は焼き払った。目先の危機は取り除くことができた。
しかしだった。今の海草を見て二人はそこから先に尋常ではないものも感じていたのだった。
そのうえで。こう言葉を交えさせるのだった。
「何だったと思います?この海草は」
「毒だな」
役はこう本郷に答えた。
「毒の海草だ。まとわりついてそのうえで毒で殺していく」
「そうしたやつですか」
「見てみるのだ」
ここで焼き払ったその海草の屑を指差す。見ればその焼けた屑は不気味な紫色になっていた。あの毒々しい赤からそう変色していたのである。
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