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lineage もうひとつの物語
動乱
ダークエルフとエルフ
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ンはにこやかに

「大丈夫。なんとかなるさ」

とツーハンドソードを手に突進していく。
エルフは矢を放ちダークエルフを牽制しアレンの援護に入る。
ツーハンドソードを降り下ろすもバックステップで避けられるが
それも想定済み!
ツーハンドソードを地面に突き刺し瞬時に持ち変え高跳びの要領で飛び上がる。
そして右拳をダークエルフの顔面に叩きつける。
アレンの全体重の乗った拳はダークエルフの鼻をへし折りこれ以上ないくらい吹き飛ばした。
暇をおくことなく離さなかった左手でツーハンドソードを引き寄せ間合いを一気に詰める。
ダークエルフは魔法で対抗しようとするも矢が肩に刺さり詠唱が途中でとまる。
エルフの援護だ。
そのままの勢いでアレンが首を撥ね飛ばした。


「お見事です。ナイト殿」

エルフは手を叩きながら近付いてくる。

「あなたの援護があったお陰です」

アレンは剣を収めエルフに向き直る。

「私はハスランというものです。あなたは?」

「私はアレンといいます。しかし凄い弓の腕ですね。あの距離で肩を狙うとは」

「いやいや急所を狙ったのですが僅かにズレたようです」

ハスランは内心驚いていた。
アレン。
ナターシャの命の恩人であるのは間違いないだろう。
籠手に紋章があるのが見えたのだ。
このような場所で出会おうとは。
今の彼ならブラックナイト隊を相手にしても何ら問題はないだろう。
あれから二ヶ月半。たったの二ヶ月半。
恐ろしいまでの成長速度。
先程述べた急所を狙ったというのは嘘だ。
見知らぬ人物の実力を測るためやったことだがまさか倒しきるとは思いもよらなかった。
まだまだ強くなるであろう。
あのときのお礼を言いたいがまだ言うわけにはいかない。
まだそのときではないのだ。

「それにしてもたいしたもんです。まさかあそこで勝負を決めてしまうとはなかなかできませんよ」

「何の魔法かわかりませんが油断していました。エルフなら魔法があって当然なのに弓だけと思ってしまっていた自分が情けないですよ」

アレンは心底思う。
ハスランという手練れがいなかったら今頃どうなっていたのかわからない。

「十分ですよ。そういうときのために仲間がいらのですから。あなたにもいるのでしょう?」

ハスランは心底今の段階では十分だと感じているのは言うまでもない。

アレンはハっとする。
その通りだ、あの二人がいたのならもっとうまくできたはずだ。

「仰る通りです。自分は急ぎすぎていたようです。」

そして頭を下げる

「お言葉感謝します。自分のダメな部分が一つわかりました」

ハスランは思う。
これがこの男の強さだと。
そしてすぐに修正してしまうのだろう。
強くも
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