第9話
[1/4]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
ヒナタが退院してから翌日、ナルトは日向家から食事会に招待された。
どうやら、二度も愛娘を救ってくれたということでお礼がしたいそうだ。
細かい分を入れれば、救ったのはこれで三度目になるのだが。
「そんな大層なお礼は出来ぬが、気持ちだけでも受け取っておくれ。」
とか言って出てきたのは、まさかの刺身御膳・・・。
しかも高級料亭で出てくるレベルのものである。
クエ、シロアマダイ、トラフグを筆頭にした高級魚の刺身の船盛りに、松茸などの高級な山菜がふんだんに入った炊き込みご飯、烏骨鶏の卵を使った茶碗蒸しなど、どれもこれもそんじょ其処らの子供に出すには明らかにおかしいものを出してきたのである。
「いや・・・だから、そんな大層なことしてないですって・・・」
「いや、そんなことはない。本当に多大な恩を受けたと思っている。
この程度の食事会だけでは恩を少しも返し切れていないと思っている。
だから、遠慮せずどんどん食べてくれ。」
"ヒアシさん、どんだけの恩を感じてんだよ・・・。
普段はヒナタに厳しく当たっちゃってるけど、何だかんだで自分の愛娘は可愛いとか思っちゃってる感じですかね〜。
それとも、アレか?
日向家の血をみすみす敵に渡して堪るか、みたいな感じ?
・・・うん、どちらも考えられるな・・・。
まあ、考えるだけ無駄か・・・ええい、食べちゃえ!ww"
1時間後・・・
「大変美味しくいただきました!ご馳走様でした!」
「うむ、中々の食べっぷりだったぞ。」
「やはり料理がもの凄く美味しかったからでしょうか・・・自然と箸が進んじゃいまして。」
「それは良かった。
こちらもナルト君と沢山話が出来て良かったと思っている。
今度、機会があれば一緒にお茶でも如何かな?」
「ええ、是非ヒアシさんの立てたお茶を飲んでみたいです。」
「フフフ、楽しみにしていてくれ。では、いつかまた遊びに来てくれ。」
「はい、是非また伺わせて戴きます。お邪魔しました。」
こうして、無事に食事会が終わった。
だが、ヒナタが出てこなかったことがちょっと残念に思ったのは別の話。
至福な時を過ごしたその余韻に浸りながら散歩とかしてみたかったが、時刻は既に22時を回っている。
つまり、誰かに見つかれば路地裏に連れ込まれて、九尾事件の恨みの捌け口としてフルボッコにされること間違いなしなのである。
今のナルトの実力であれば簡単に返り討ちにすることも出来るが、それはそれで立場が不味くなるため、それは出来ない選択肢である。
では、残された選択肢とは何か?
So!それは、すぐに家に帰る、ということのみだ!
という訳で、ナルトは全速力で家に向かい始めた。
「月の光が静かに降る夜、歩くこともさながら屋根伝いに疾走し夜風を感じるのもまた、い
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ