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深き者
第三十章
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その彼等に対して己の分身達をすぐに向かわせて斬り込ませたのであった。
「数で来たらこっちも数ってね」
 彼自身も斬り込む。彼は真下から来る深き者達に踊り込んだ。そうして忽ちのうちに彼等を斬り捨ててしまった。空からの攻撃によりダメージを受けている彼等では満足に動ける本郷とその分身達の相手ではなかった。
 だがすぐに第三波が来た。今度も二十程度であった。
 本郷は再び分身達を向かわせようとする。しかしここで役が言うのだった。
「次は私だ」
「役さんがですか」
「そうだ。行かせてもらう」
 言いながらすぐに札を出した。それは数枚の赤い札であった。
 札達を投げるとすぐに赤い龍になった。それぞれ数メートル程度であるがその龍達が海の中でうねり狂いながら深き者達に向かい。その身体にまとわりついたのであった。
「!!」
「!?」
 するとだった。まとわりつかれた彼等は海中で燃え出したのだった。有り得ない光景が海の中で起こっていた。
「これも結界の結果ですか」
「そうだ」
 まさにそれだと答える役だった。
「こうしたことも海中でできるようになった」
「何か俺達にとってかなり有利じゃないですか?」
「少なくともそれ位でないとこれだけの数の相手はできない」
 役の言葉は至って冷静なものであった。

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