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IS 〈インフィニット・ストラトス〉×トリコ 食を探求する夏の毒!
最後のけじめ 一夏VS千冬 決戦の果てに 前編
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太平洋上 名前無き島
広さは東京ドーム3つ分ほどの島の中央部でたった一人の人間が、二匹の巨大な猛獣を傍に従わせながら酒を飲んでいた。その男の名は龍神 一夏。本来は多忙で仕方がない男だが今日は数日分の仕事を片付けてこの島へとやって着ていた。傍には持参した酒が置かれており、一夏はそれを手当たり次第に飲んでいた。
「キルルルル?」
「どうしたファルザー?」
「キルルッ!」
ファルザーは翼を大きく羽ばたかせながら空へと向かっていき島の周囲を回るように飛び始めた。一夏の飲んでいない酒はその風圧で吹き飛ばされてしまい割れてしまった。
「バル…」
それを見たファルザーではない巨大な何かが身体を起こした。青空のような蒼に緑が薄く混ざったような色をした鱗の様な皮のようなものが全身を覆っている、頭部は鎧のような大きな突起がありそこからはオレンジ色の鬣のようなものが広がっていく。全てを抉り取る爪、見つめられるだけで心臓を貫かれそうな程鋭い目。
一夏の相棒の一柱、カイザーゼルヴァのグレイヴァ。一夏の超獣龍の獣化のモードグレイヴァのグレイヴァである。
グレイヴァはファルザーが一夏の酒瓶を割ったのが気に入らないのかファルザーを睨みつける。ファルザーもその視線に気付いたのか下を見た。グレイヴァは首を振って割れた酒瓶を示す。ファルザーはそれに気付くと、ファルザーはしょげた様に少し元気がなくなってしまっている。一夏はそんなファルザーに手を振って気にしていない事をアピールするとファルザーは元気を取り戻して、島を周回し始めた。すると何かを発見したのか、ファルザーは降りてきた。
「…そうか、ご苦労だったなファルザー」
「キルルッ♪」
そして、その少し後に一人の女が一夏の前へと現れた。
「一夏、来たぞ」
「織斑 千冬、俺はお前とのけじめをつける」
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