出会い方は、いつも凸然?!?
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なことを考えていると――
「あれっ!?おらへんっ!!」
いつの間にか、視界から配達員の姿が消えていた。
「どこ行きやがった、、、」
嫌な予感を感じながら、後ろを振り返ると――奴がいた。
ディスプレイに向かって何かしている。
時々、クックッ、と含み笑いをしているのが、危険な証拠だ。
「ちょっ、おまッ!何してんねんっ!?」
慌てて駆け寄り止めにかかる。
止めようと、奴の片手を強引に掴んでキーボードから離すが、今度は片手だけで打ち始める始末だ。
「ハア、、、ハア、、ちょっと服を脱がすだけだからねー、、ハアハア、、、さあ、俺の前に全てをさらけ出すがいいぃぃぃぃぃぃ!!」
あっ、こういうやつ、秋葉原で見かけたことあるなぁ。
確かあの時は、『職質お断り』と印刷されたTシャツを着た、小太りで帽子にリュック、首には一眼レフという見るからに危なそうな男性が、道行く女の子達にそんなことを言ってて、通りすがった警察官に職務質問されてたっけ?
こいつも、早く逮捕されないかなぁ、、。
って、今はそんなこと考えてる場合じゃなかった!
「人のパソコンをやましい女みたいに扱うなっっ!!」
「君にはそう見えないのかい?まだまだだね」
何、ドヤ顔で、『うまいだろ?』みたいなしてんねん!!
そのネタ古いし、イラッと来るわ!
というより、むしろそういうふうに見えたら最後やろ、、、
だめだこいつ、早くなんとかしないと。
ディスプレイに、ソースファイルを展開させたり、プロパティーを見たりしだしてるぅッ!?
とにかく早くやめさせないと!!
「いいねいいねえーッ、サイコーだよぉー!!」
「やめれ!!」
「ええじゃないか」
「下手な大阪弁使うなっ!」
というか、その台詞、日本史で聞いたことあるぞ?
今はこんなんだが、学生時代はノートだけは真面目にとる、文系男子だったのだ。
って今はそんな豆知識を紹介してる場合じゃ――
「おおー、ここはこうなってるのかぁ」
「人の話完全スルーッ!?」
何やら、プログラムを解読して、しきりに、『おお!』とか『あなたはすごい!』とか叫んでいる。
ってか今、幼女って言った!?
「もうそろそろ、、、」
「え?なんか言ったー?」
こいつ今すぐ追い出したいわー、、
こいつは夢中になると、礼儀をわきまえることができないらしい。
そんな配達員にイライラしていると
「あっ、ヤベッ、時間過ぎちゃった」
「今頃っ!?」
やっと我を取り戻した配達員は、本来の仕事を思い出したようだ。
少し遅すぎる気はするが。
「8120円になります」
「盛り過ぎやろ!!」
どうやったら、ピザの宅配で8000円越えんねん!?
ソロパーティーでもする気か?
盛るなら、もっとばれんようにやれや!
「あっ、じゃあ3120円でいいよ
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