第46話 女の顔は二つあると思った方が良い!
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に駆け巡っていく。
そんな土方に隊士達は皆恐れを成して一斉に離れだしていく。
約数名を残して……
「それで、我等は何をすれば良いのだ? 土方よ」
其処に居たのはご存知守護騎士の二人だった。盾の守護獣ことザフィーラが腕を組み鎮座しており、その隣で烈火の将と呼ばれる現在猛烈アフロヘアーなシグナムが其処に居た。
「あんららぁ、シグナムったらまだそんなファンキーなヘアーなんですかぃぃ? よっぽどそれが気に入ったんですねぃ」
「誰が気に入るかぁぁ! こんな髪型ぁぁぁ!」
土方に続きシグナムもまた額に青筋を浮かべ、そして腰に挿してあったレヴァンティンを抜き放ち切り掛ろうとする。違う点と言えばそんなシグナムをザフィーラが背後から羽交い絞めして止めていた点だけだったりする。
「落ち着けシグナム! 仲間同士で争っている場合じゃないだろうが!」
「離せザフィーラ! あのドSだけはこの手で冥府へ送らなければ気が済まん!」
「そんな事してどうするんだ! 良いから落ち着け!」
何時に無くシグナムが冷静さを欠いている。どうやら先の沖田が行った襲撃に巻き添えを食らったが為に大切な髪が全部爆発アフロヘアーとなってしまった事を相当根に持っているようだった。
「ま、まぁとにかくだ。お前等は早急に例の装置とそれを取り扱っている地上げ屋とその近辺の奴等を探し出せ。俺はちと行く所があるから今回の会議はこれで終わりにする」
「む、何所か行く所でもあるのか? 近藤」
「あぁ、俺にとっては正に死活問題だからな」
問い掛けるザフィーラに向かい、真剣な面持ちで近藤は語る。正に戦場に赴く侍の如き、鋭い目線をし、死を覚悟してそれに望むつもりのようだ。
そんな近藤を見て、ザフィーラは一人、彼の無事を密かに祈るだけなのであった。
***
場所は変わり、此処万事屋では、戻って来た新八と神楽が今回の収穫した情報を銀時に伝え終わった真っ最中の所であった。
「なる程、あれぁ人工的に地震を発生させる奴だったのか。けっ! 地上げ屋の考えそうな事だぜ」
「どうします、銀さん? このままじゃ僕達の町が本当に更地になっちゃいますよ」
新八の顔に焦りが浮かびだす。江戸の町は彼等が長年住んできた住み慣れた町だ。その町がもうすぐ跡形も無く消え去ってしまうかも知れない。
そんな事を絶対にさせる訳にはいかない。
「そんな事絶対にさせないアルよ! まだ私この江戸の町でビックになってないのに何もせずに帰宅なんて絶対に嫌アル!」
「俺だって嫌だよ。とにかくだ」
銀時が話を一旦区切る為に言葉に間を置く。
「俺はその地上げ屋を当たって見る。お前等はその装置と装置を使う場所を探してみてくれ」
「分かりました!」
やる事は分かった。しかし
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