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駄目親父としっかり娘の珍道中
第45話 人の指は足と手を合わせて20本!
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べれば可愛い相手だと言い切れる。
 正に今の銀時達にとっては楽勝と呼べるに相応しい仕事と言えた。
 例えるなら、鴨がネギを背負って鍋の上に座っている。と言った状態でもある。
 ふと、新八は壁に掛けられている時計を見た。時計の針が午後3時を差している。
「そう言えば銀さん。そろそろなのはちゃんを迎えに行かないと不味くないですか?」
「あ、いけねぇ! 忘れてた。それじゃ俺はこれからなのはを迎えに行って来るから、お前等は手筈どおりに頼むぜ」
「ガッテンダァ!」
 今度は違った合図で叫ぶ二人。かくして、江戸の命運を分けるであろうどでかい仕事が開始された。
 成功報酬は莫大。だが失敗した時のリスクも莫大。
 一回きりの大博打の開始でもあった。




     ***




「はい、それじゃ今日の勉強はこれまで。続きはまた明日で、気をつけて帰るように」
 教本を纏めて先生がそう述べる。寺子屋も終わりの時刻となり、皆は帰り支度を始める。
 なのは達もまた、その日の授業を終えていざ、帰りの支度を始めた。
「あ〜あ、結局掛け算の答え出来なかったなぁ」
「まぁ、流石に指で計算するんは足し算と引き算だけやでぇ。明日はちゃんと頑張ろうや」
 結局、あの後答えは間違っていた上に全然出来なかった為になのははすっかり意気消沈してしまっていた。
 そんななのはをはやてが彼女なりに励ましてあげていた。結局あれだけ大勢の生徒達の力を借りたと言うのに答えが間違っていた為に先生には怒られてしまい生徒達からは笑われてしまい、それはもう散々な日なのであった。
「ま、お前は馬鹿なんだししょうがねぇじゃん」
「そう言ってるヴィータだってあの問題出来なくて偉く先生に怒られてたやないか」
「う……」
 どうやらヴィータも同様に出来なかったようだ。流石は同レベルの脳を持つ二人。
 この調子だと二人揃って同じ問題で躓きそうにも思われる。
「さぁてと、はよ帰って晩御飯の支度せにゃぁな。でないとまたトシ兄ちゃん変なご飯作るかも知れへんしなぁ」
「変なご飯? それってもしかしてご飯の上に並々マヨネーズ掛けてるあれの事?」
「そやでぇ。あれ見てるだけで胸焼けしそうになるわ。よぅもまぁあないな気持ち悪いもん食えると思うわぁ」
 青ざめた顔ではやてはそう告げる。大量のマヨネーズをご飯の上に掛けて食べる。これは土方の大好きな食べ方でもあった。
 だが、常人でそれを見せられたらはっきり言って気持ち悪い。下手したらマヨネーズ恐怖症に陥ってしまい向こう10年はマヨネーズを摂取したくなくなってしまいそうになると思われる。
 が、それと似た食べ方をしている者も居る。
 言わずと知れた銀時だ。銀時の食べ方と言えば、ご飯の上に大量の小豆を乗せた奴で、本人曰く「宇治
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