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駄目親父としっかり娘の珍道中
第45話 人の指は足と手を合わせて20本!
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けている。
 そして、先の銀時の発言から分かる通り、彼は銀時の古くからの知り合いなのだ。
 知っている人は知っているだろうが知らない人の為に説明すると、彼の名は【桂小太郎】と言う。
 普段彼が何をしているのかと言うと、まぁ要するに警察の敵の類である。
 そして、前の行に置いてイケメンと書いていたが、残念な事に彼のおつむは俗に言うアホの類に分類されている。
 そんなアホの……基、狂乱の貴公子こと桂が何故万事屋に訪れたのかと言うと、それは今、桂が長テーブルの上に置いた一枚の用紙が物語っていた。
「つまりだ銀時。この設計図は江戸を揺るがす恐ろしい何かだと言う事なのだ」
「お前が言いたい事は分かったよ。だがなぁ、一つ聞いても良いか?」
 真剣な面持ちで、銀時は置かれた用紙を手に取り桂を睨んだ。普段の銀時とは違い射殺すような鋭い目線となっている。
 桂が知っている銀時のもう一つの目だ。この目になっている時の銀時は普段とは比べ物にならない位に強くなっていたりなっていなかったりする。
 そんな銀時が真剣な面持ちのまま、桂に向かいこう問い掛けてきた。
「これ、何の設計図だ? 見てもさっぱり分かんねぇんだけどよぉ」
 両隣に居た神楽と新八がシンクロするかの様に華麗にずっこけた。その光景は最早神がかっていると言っても良い。
「何だそんな事か。案ずるな銀時」
 そんな答えを予想していたであろうか。桂がふと笑みを浮かべた。
 その言葉を聞き、銀時は勿論、新八も神楽も桂を凝視する。答えが知りたかったのだ。
 期待に胸が膨らむ中、桂もまた満を持して答えを述べた。
「俺にもそれが何なのかさっぱり分からん。だからお前が分からなくても問題はない。安心しろ銀時」
 そう言い高笑いを挙げる桂。そして一斉にずっこける万事屋トリオの三人。
 今度のもまた三人息がピッタリな位に華麗にずっこけてくれた。文章でしかこの場面を表現出来ないのが口惜しい位に華麗なずっこけっぷりだったと記載しておく。
「てめぇ、それじゃ一体何のために此処に来たってんだよぉ! こちとら最近依頼が全然来なくてイライラしてんだ! 馬鹿な事してる暇があるなら俺達にちったぁ恵んでくれても良いんじゃないのぉ? 友達だろぉ友達ぃぃ!」
 桂の胸倉を掴みあげて結構情けない発言を連呼する銀時。正直言って主人公として恥ずかしい発言でもあった。
 そんな銀時の言い分に後ろで新八と神楽もうんうんと頷きを見せていた。
「ま、待て銀時! 落ち着いて話を聞いてくれ。何せ今回が俺の初登場だったもんでなぁ。俺もちょっとばかり舞い上がってしまっただけなんだ。だから落ち着いて話を聞いて欲しい。話し合えば分かり合える筈だ」
「てめぇと話し合ったって一ミリも分かり合えねぇよ、この脳内異次元野郎! 大体お前は何時も何時も言う
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