暁 〜小説投稿サイト〜
ドラクエX主人公に転生したのでモテモテ☆イケメンライフを満喫できるかと思ったら女でした。中の人?女ですが、なにか?
二部:絶世傾世イケメン美女青年期
百二話:あくまで人助けです
[4/4]
[8]
前話
[9]
前
最初
[2]
次話
ります。
「あなたたちを許すのは、私ではありませんよね?誰に、許しを乞うべきですか?誰に、謝ればいいんでしょうね?」
私の問いかけを正しく理解し、一人目が村人さんに呼び掛けます。
「…………おい、あんちゃん!オレたちが、悪かった!もうしねえから、許してくれ!頼むから、この人になんとか言ってくれ!」
「そ、そうだ!悪かった、許してくれ!」
「え?ええ、え?」
突然話を振られて、村人さんが動揺してます。
基本的に善良な村人さんには、優しくフォローをする必要がありますね!
村人さんは何も悪くないので、あくまで柔らかい声で、優しく問いかけます。
「そこの方。この人たちはこう言っていますが、どうしますか?もしも許せないというのであれば、私も乗りかかった船です。言葉でどう言っても嘘かもしれませんし、物理的に再犯が不可能な程度にまで痛め付けることもできますが」
「ひッッ!やめッッ!」
あくまで村人さんに向けての親切心で言い放った私の言葉にゴロツキどもが悲鳴を上げ、村人さんが慌てて答えます。
「い、いらねえ!そこまでは、しねくていいから!許す!もうしねえなら、金も無事だし、おらは許すから!見逃してやってけれ!」
「そうですか。被害者であるあなたがそう言われるなら、仕方ありませんね。……あなたたち。彼に、感謝することですね」
本気でそこまでするつもりだったわけではありませんが、さも残念そうに言い捨てて、ゴロツキどもの上から足を退けます。
心底安心した様子のゴロツキどもが、床を這いずって村人さんに近付き、足下に縋り付きます。
「あ、ありがてえ、ありがてえ……!あんた、なんていい人だ……!」
「うう、オレたち、ホントに最低だったよ……!これからは、真面目に生きていくから……!」
「ん、んだか。うん、頑張ってな」
泣き崩れるゴロツキどもにドン引きしながらも、励ます言葉をかける村人さん。
うん、いい人だねえ。
思ったよりもストレスが溜まっていたのか、適当に済ませるつもりが予定よりやり過ぎて、図らずも改心させてしまったが。
村人さんの恩人ポジションも含めて、なんだかいい感じにまとまったようで良かった。
なおも村人さんにお礼を言いながら体を引きずるように立ち去るゴロツキどもを見送ったところで、村人さんがこちらを振り返り、駆け寄ってきます。
「あんた!見かけによらず、強えだな!んだ、あんたなら信用できる!おらの頼みを、聞いてけれ!」
[8]
前話
[9]
前
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ