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ドラクエX主人公に転生したのでモテモテ☆イケメンライフを満喫できるかと思ったら女でした。中の人?女ですが、なにか?
二部:絶世傾世イケメン美女青年期
百二話:あくまで人助けです
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宣言とともに殴りかかってきたゴロツキの一人目の拳を躱して腕を掴み、捻り上げます。
「いだだだだ!は、離しやがれ!」
「てめえ!調子に乗りやがって、アニキを離せ!」
さらに思いっきり殴りかかってきた二人目の拳を、一人目を盾にして受け止めます。
「ぐわっ!てめえ、なにしやがる!」
「す、すまねえ、アニキ!だけど、そいつが」
頭悪いなあ。
仕方ないか、ゴロツキなんだし。
怯んだ二人目が距離を取ったところで、捻り上げていた一人目の腕の位置を変え、胸ぐらを掴んで投げ飛ばす体勢に入ります。
「は、離せ!……くっ、どこに、そんな力が」
どこでしょうね?
鍛えても腕がムッキムキに太くなるなんてことは無かったし、ステータスの神秘ですね!
なんてことを思いながらも特に返事はせず、必死に振りほどこうとする一人目の足掻きは物理的にも感情的にも完全に無視して、なんの抵抗も感じずに二人目に向かって投げ飛ばします。
「あ、アニキ!?え、避け、受け……う、うわああああ!!」
「ぎゃああああ!!」
一人目の巨体が軽く宙を舞ったのに呆気に取られ、避けるとも受け止めるとも決めきらずにまごついていた二人目が、飛んできた一人目にまともにぶつかって、巻き込まれて諸共に吹き飛びます。
二人目の行動がどっちつかずだったせいで、普通に床に着地するよりもダメージが大きくなった一人目も、痛みと衝撃に悲鳴を上げてます。
一人目が舌打ちし、二人目に向かって悪態を吐き始めます。
仲間割れとは、余裕ですこと。
「ちっ……この、グズが!避けるなり受けるなり、すぐに決めるくらいできねえのか!」
「す、すまねえ、アニキ。でも避けたら怒られるし、受けるなんてオレにはできねえし」
「とにかく、早く起き上がって……いててて、体が」
「アニキ、早くどいてくれよ!」
床に縺れ合って転がったまま、なんかごちゃごちゃ言ってるゴロツキどもにゆっくりと歩み寄ります。
ゴロツキどもが、小さく悲鳴を上げます。
「ひっ!……ま、待て!今、起きるから、ちょっと待て!」
「そ、そうだ!待てよ、卑怯者!」
「卑怯者……?」
歩みを止めずにさらに近付き、重なって倒れているゴロツキ二人をまとめて踏みつけます。
「ぐはっ!な、なにしやが……」
「ぐえっ!ぐ、ぐるじい……」
「卑怯者とは、誰のことですか?まさかとは思いますが、私のことですか?」
ぐりぐりと足に力を込めながら、問いかけます。
「ぐあッッ……!やめ……!」
「ぐうッッ……!ぐるじ……しぬ……!」
「卑怯者とは、誰のことですか?恐喝を言葉で止めようとした、私ですか?他人の大切なお金を巻き上げようとした挙げ句、格下と見
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