第十話
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は行かぬか!」
「一応、プライドってもんがあるんでね。念のために言っておくが、まだ権能は使ってないぞ」
戦闘の中で使えるようになるかと思ったけど、あの程度では駄目なようだ。
もう、蚩尤との戦闘でぶっつけ本番で行くしかないな。
「では、我自ら武具を取るとしようか!」
蚩尤はそう言いながら、剣と弓矢を作り出す。
そして、そのまま矢を放ってきたので、
「神槍絶刃!」
槍一本を犠牲にし、上空に弾く。
威力強すぎだろ・・・
「今のを弾くか!中々によき戦士であるな、神殺しよ!」
「そいつはどうも!あと、その呼び方止めろ!名前は名乗っただろ!」
種族で呼ばれてるみたいで気に食わん!
それと、常識知らずって呼ばれてる気もする!
「それは失礼した!では神代武双よ!次は直接打ち合おうぞ!」
蚩尤はそう言うと、弓矢を捨ててこちらに向かってくる。
人型じゃないやつがしているから、無駄に怖い。
「打ち合える気は一切しないんだけどな!」
「うむ。我が武具にかなう道理なし!」
蚩尤の言うとおり、俺の槍は一度で壊れた。
その隙を突かれるわけにも行かないので、壊れた瞬間に槍を『召喚』し、そのまま突きに出るが、また槍が壊れた。
「そのような武具、我を傷つけるにあたわず!」
「もうどうしようもないじゃねえか!」
それでもこのままでいるわけには行かないので、槍を『召喚』して防御を続ける。
「どうした!権能は使わぬのか!」
「うっせえ!言われなくても・・・」
使えたら使ってる、と言いかけて、自分の中で何かが目覚めるのを感じた。
そうか・・・これが、これが権能を掌握した瞬間か!
「使ってやるよ、お望みの権能を!」
槍を二本投げつけ、いったん距離を置き、俺は言霊を唱える。
「わが内にありしは天空の雷撃。社会を守る、秩序の一撃である!今ここに、我が身に宿れ!」
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