第二十六章
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ね」
そんな話をしたうえで教会を出る。夜の村はまずは静まり返っていた。波音だけが聞こえ人影もない。海にはその黄色がかった白い満月が浮かんでいた。それだけであった。
「さて、静かですね」
「そうだな」
その海を見ながら本郷の言葉に頷く役だった。今二人は静かにその海に向かっていた。その中にも鋭い緊張がこもっていた。そうした中での動きだった。
「今のところはな」
「てっきりもう取り囲んでるとでも思っていましたがね」
「あくまで得意な場所で戦うつもりか」
役はここでも海を見ていた。
「奴等のその庭場でな」
「庭場どころじゃないでしょうね」
本郷は役の今の言葉にこう返すのだった。
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