第四十四話 高校の運動会その十一
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「大丈夫なの、それとコンディショナーまでちゃんとしてそれでシャンプーとかもお水で薄めて使ってるからね」
「そういえばそうしてるわよね」
「いつもな」
二人は一緒に風呂に入っている時を思い出した、景子はそこまでしっかりとしているのだ。
「だからなのね」
「枝毛もないんだな」
「気をつけてるの」
のばしているだけに自分でだというのだ。
「ちゃんとね」
「成程、そうなのね」
「自分でしてるんだな」
「そうなの。私も枝毛とか多かったら嫌だし」
長くのばしている髪の毛が乱れることはというのだ。
「気を使ってるの」
「そうなのね、まずは自分でなのね」
「ちゃんとしてるんだな」
「ええ、ただね」
「ただ?」
「ただっていうと?」
「大人になってお母さん位の年齢になったら」
その時はというと。
「お母さん位の長さにしようって思ってるの」
「景子ちゃんのお母さんも髪の毛長くない?」
里香がこのことを問うた、実際に景子の母の髪の毛も脇まで位の長さがある。勿論その色は綺麗な黒である。
「それでもなの」
「ええ、やっぱり腰まであると歳だと枝毛が多くなるし」
まずはこのことから話す景子だった。
「それに結婚したら家事とか育児で忙しくなるでしょ」
「それでなのね」
「短い方がいいかなってね」
その方が洗ったり乾かす時間が減るからだというのだ、例え短くするコツをわかっていてもだ。
「そう思ってるの」
「そうなのね」
「うん、ショートにはしないけれど」
だがそれでもだというのだ。
「髪の毛は長いままでね」
「その長さはなのね」
「短くすることも考えてるの」
こう里香と話して四人に伝える。
「ショートとかボブにしはしなくても」
「短くはなの」
「そうなの、結婚したらね」
そうしようと考えているというのだ、そうした話をしつつだった。
景子は四人にあらためてこのことを話した、そのこととは。
「秋も私は色々あるから」
「文化祭で終わりじゃないのね」
「新年まで続くのね」
「そうなの」
そうなっているというのだ。
「私はね」
「それじゃあね」
「それじゃあって?」
「手伝っていい?」
琴乃は景子にこう切り出した。
「秋ね」
「えっ、またなの?」
「そう、またね」
春や夏と同じくだというのだ。
「そうしていい?」
「ううん、けれど」
流石にいつもだと悪いとだ、景子はバツの悪い顔で答えようとした。だが琴乃はその景子ににこりと笑ってこう返した。
「だって、バイト料も出るし」
「あまり出ないわよ」
神事関係のそれは決して多くはない、神に仕えて金銭欲を求めることはあまり望ましいことではないというのだ。
「知ってると思うけれど」
「お金はね」
それ
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