第四十四話 高校の運動会その七
[1/2]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「いい感じね、阪神」
「そうよね、今一位だからね」
「それに対して巨人は最下位」
「いや、いい感じよ」
「クライマックスでも顔を見なくて済むわね」
こう話すのだった、彼女達のグループの間で。
「対するは中日とヤクルトねえ」
「一番の強敵は中日よね」
「そうね、まさに龍虎相打つ」
「そうなるわね」
「それじゃあね」
ここまで聞いてだ、そしてであった。
部長は次はだ、こう言ったのであった。
「じゃあ今の曲はね」
「ええ、何にするの?」
「どの曲にするの?最初の曲は」
「どれなの?」
「そうね、阪神のクライマックスシリーズでの優勝をお祈りして」
そしてだとだ、部長は言うのだった。
「六甲おろしよ」
「ああ、あの曲ね」
「あの曲にするのね」
「練習にも丁度いいしね」
六甲おろしはそうした曲だ、多少音程やリズムが外れても問題にならない、阪神とはそうした球団なのである。
それでだ、ウォーミングアップも兼ねてであった.。
「あの曲でいきましょう」
「よし、じゃあね」
「まずはね」
こう話してそしてであった、部長のバンドは六甲おろしの演奏をはじめた。美優はその部長達を見てそうして話すのだった。
「あたし達も阪神にするか?」
「六甲おろし?」
「それにするか?」
こう景子に言葉を返す。
「確かに練習にいいしな」
「そうね、あの曲明るいしね」
「だろ?じゃあそれにするか」
「そうね、私達もファンだしね」
プラネッツの五人は全員虎党だ、関西人らしいが阪神ファンは今では日本中に定着してきているのである、最早巨人風情は超えているのだ。
「よし、じゃあね」
「最初は」
プラネッツもこれでいくことにした、だが。
ここでだ、里香がこんなことを言った。
「六甲おろしの後はね」
「ああ、次の曲はどうするかだよな」
「ちょっと面白い曲にしない?」
「阪神の選手の曲とかか?」
「それ知ってるの?阪神の選手の曲は」
「今年の選手なら」
彩夏がここであるものを出してきた、それはというと。
阪神タイガースの応援歌のCDだ、無論今シーズンのものである。
「あるわよ」
「あっ、あるのね」
「お兄ちゃんが二枚買ったの」
それでそのうちの一枚を持って来たというのだ。
「一枚は私のってね。くれたから」
「それで持ってるのね」
「そうなの、それじゃあ」
次の曲も決まった、プラネッツは今日は阪神の曲を演奏してそれで練習していくことになった。そうして今日の練習が終わると。
琴乃がだ、こう四人に言った、その言うこととは。
「運動会も近くなってきたわね」
「ええ、そうね」
「いよいよって感じよね」
「あたし達は今回は脇役だけれどな」
「近付いてきてるわね」
軽
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ