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魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜賢者の槍を持ちし者〜
Chapter33「分かり合いたい」
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アナは、3人以上に動揺しているのが見てわかる。

「その方がいいな。そうしとけ」

「今夜は体調も魔力もベストじゃないだろうし」

「……言うことを聞かない奴は……」

なのはの言葉を遮って呟くティアナ。

「使えないって、ことですか」

ティアナは俯き、肩を震わせたながら呟くようにして言った。
それを聞いたなのはは短くため息を吐いた。

「自分で言っててわからない?当たり前のことだよ、それ」

自然となのはの口調が厳しくなっていくのがわかる。
顔にには出さないがルドガーは内心、ティアナの今の言動に呆れてしまっていた。
本当に当たり前の事をティアナで反論したのだ。

そんなルドガーを余所にティアナはなのはに言葉をぶつける事を続ける。

「現場での指示や命令は聞いてます!教導だって、ちゃんとさぼらずやってます」

それを聞いたヴィータがティアナの前に行こうとするが、なのはが止める。ルドガーは目の前でただ当たり前の事を吐き続ける弟子を黙って見ている。

「それ以外の場所での努力まで、教えられた通りじゃないと駄目なんですか!?」

一気に叩きつけるように言葉を話すティアナ。

ルドガーとなのははそれでも何も言うことはない。

知る必要があるのだ。

ティアナが何を思って、何を望んでいるのか。
なのはは自分の過ちを正し、ティアナと共に成長しようとしている。
それがわかっているルドガーは今のなのはの姿に嬉しさを覚えずにはいられなかった。

「私は、なのはさん達みたいにエリートじゃないし、スバルやエリオみたいな才能も、キャロみたいなレアスキルも無い!唯一の取り柄の銃の腕も、ルドガーさんには遠く及ばない!少しくらい無茶したって、死ぬ気でやらなきゃ、強くなんてならないじゃないですかっ!?」

内に秘めた不満を叫んだ本年。それを最後まで聞く前に動く者が現れる。

シグナムがティアナの制服の襟を掴み、力を込めた拳を振りかざす。

それとほぼ同時に、ルドガーがシグナムの腕を横から掴んで、彼女の動きを制する。

「……手を離せ、クルスニク」

周りが驚いている中、シグナムはルドガーに手を離せと告げる。

「……やめとけよ。気持ちはわかるが、今のティアナは殴った程度じゃ何も通じない」

「だが……」

「どうしてもって言うんなら、俺が相手になってやる……けど、今度は手っ取り早くコイツを使わせてもらう」

制裁に拘るシグナムに、ルドガーは警告の意味を込め、フル骸殻をほんの一瞬解放する。

それは黒い靄のような存在だったが、たったそれだけの行為で全員が固り、同時にヘリポートにはフル骸殻の解放により異様な威圧感が広まっていった。

「……わかった」

歴戦の猛者であ
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