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魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜賢者の槍を持ちし者〜
Chapter33「分かり合いたい」
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タを守ったのよ」
「え……?」
そう言われて思い出す。
なのはが放った魔力弾が直撃する瞬間、目の前に金色の光と共にルドガーが現れ、呆れたように笑っていた姿を見た記憶がある。
「仮になのはちゃんの魔力弾が直撃しても、訓練用に調節しているから体にダメージはないとは思うけど……」
「?」
「もうその辺りを歩いていれば耳にすると思うから話すけど、アナタをスバルがフィールドから連れ出した後、ルドガー君となのはちゃん戦いを始めたのよ」
「えぇぇ!?」
六課に入ってからティアナは一番驚いた。
自分が気絶した後そんな事があったなんて予想できるはずもない。
勿論発端は言わずとわかり、ティアナは驚愕から罪悪感を感じてしまう。
「戦いはルドガー君が勝ったけどその後ルドガー君、倒れちゃって、さっきまで医務室で寝てたのよ」
「嘘……」
ティアナは自分の銃の師の話しを聞いて驚かずにいられなかった。
ルドガーが倒れた事にも勿論驚いているが、それ以上に次元世界でエースオブエースの異名で馳せるあのなのはを、魔法が使えないルドガーが勝ったという事実は彼女の常識をくつがえすには十分すぎる衝撃だった。
「六課中この話しで持ちきりで大変……はい、これ」
そう言ってシャマルはニッコリ微笑みながら訓練用ズボンをティアナに差し出す。
ズボンを手渡され、初めて今の自分の服装が訓練用シャツに下着だけだと気付く。
数分前まで近くでルドガーが寝ていてこの格好をまんま見られたと思えば、恥ずかしさを覚えてずにはいられなかった。
「大丈夫よ。ルドガー君は別室で寝てたから、今のティアナの格好は見られてないから心配する必要はないわ」
「ありがとうございます……って、9時過ぎ!?」
模擬戦があったのは昼過ぎだった。それがいつの間にか日が沈んでしまい、時計の針は9時過ぎを指していた。
「えっ、夜!?」
「凄く熟睡してたわよ。死んでるんじゃないかって思うくらい」
シャマルの話しを聞いて、唖然としてしまうティアナ。まさかここまで長時間寝ていたとは夢にも思わない。
「最近、殆ど寝てなかったでしょ?溜まってた疲れが、まとめて出たのよ」
「はい……あの、ルドガーさんは今?」
何を話していいかわからず、ルドガーの事を尋ねる。
なのはの事もだが今回の騒動で、ティアナはルドガーの教えに背いた。
そんな自分を彼はどう思っているか知りたかった。
「ルドガー君なら今……」
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夜空に浮かぶ2つの月を屋上からただ眺める。
海鳴市に派遣任務で行った時、初めてルドガーは月が1つしかない夜空を目にした。
ルドガーの故郷エレ
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