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魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜賢者の槍を持ちし者〜
Chapter33「分かり合いたい」
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たのはエルではなく、はやてだった。
はやては涙を流しながら、ベットに横になるルドガーに飛び付くように抱きついた。
「よかった……ホンマによかったわ……」
「……そうか俺は」
ここはどうやら六課の医務室のようだ。
あのなのはとの激戦の後、時歪の因子化が急速に進行した苦しみと、それを押さえ込むため自分の額を殴り、その激痛から意識を失ったようだ。
なのはに勝つためとはいえ、骸殻能力の使用に更に一瞬とはいえ時歪の因子化の進行が早まるフル骸殻を使ったのだ。
何かしろの代償がつく事は予想していたが、ここまで大事になってしまうとは考えもしなかった。
「はやて……苦しい」
「アホ!どんだけ私がルドガーを心配したと思ってんねん!アンタとなのはちゃんが決闘を始めたって聞いて、駆け付けたらルドガーが血を流して倒れとるから……何がなんやかわからんかった」
「……ごめん」
グスッと涙を流しながらそう話しはやてに一言謝罪し、そっとはやてを抱き締める。
(なんだろうな……凄く落ち着く)
鼻腔に入る彼女の女性らしい香りと、胸元に感じる女性らしい感触がそんな感覚を出しているかもしれないが、ルドガーはそれだけではないような気がした。
体を通して彼女から何か暖かいものが入ってきてくるこの感覚……同時に包帯で隠れている右目の痛みが引いているような気も覚えていた。
「あのう……」
ふと、遠慮がちの声が耳に入り、抱き合っていた2人は目を合わせた後そちらを見る。
「私達ってお邪魔…かな?」
医務室の扉の近くで、なのはとフェイト、シャマルが立っていた。
なのはとフェイトは若干顔を赤くしており、シャマルは何故か歓喜しているようにも見える。
「なのはちゃん、フェイトちゃん!2人共早く出て!ルドガー君とはやてちゃんはこれからお楽しみタイムに入るんだから!」
白衣の女医がなにやら変な事を言い始めた。
「そ、それっていわゆる、女の子と男の子の関係……」
「ル、ル、ルドガー君、それにはやてちゃん!ぷ、プライベートに口出しする気はないけど…一応、ほら、ここにはエリオやキャロくらいの年齢がいるんだから、激しすぎるのはちょっと……」
「……ちょっと待て」
勝手に自主規制の入る光景を妄想して、恥ずかしそうに話されても正直、冷めた目でしか見る事ができない。取り敢えず勘違いされたままなのは面倒なため、呆れながら誤解を解く説明をする事にした。
(ルドガーとそないな事になるんも……まぁ……)
ルドガーが寝ていたベッドの真ん中でタオルケットを胸元に抱いているはやては、ほんのり頬を赤く染め、なのは達の妄想した事をそのまま体験するのもまんざらでもないと内心思っていた。
これは正直なルド
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