暁 〜小説投稿サイト〜
古の鉄の巨人を駆る他世界への介入者
白式vsビルドビルガー
[1/2]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
「よくもまあ、あそこまで持ち上げておいて負けてきたものだな」
「うっ…」

一夏は試合が終ってピットに戻って次の勇太との戦いに備えて白式のエネルギー補給を行っている間にキョウスケと千冬から説教を食らっていた。

「機体の特性や特徴を理解せずの戦いだったから致し方ないともとれるが、少しは自分相棒の性能をチェックしようとも思えただろうに」
「すいません…。それとどうして俺負けたんですか…?」
「白式の単一能力(ワンオフアビリティ)零落白夜(れいらくびゃくや)は相手のバリアなどを無効化し、IS本体に攻撃を加えて直接ダメージを与える事で絶対防御を発動させて大きなダメージを与える事が出来る、だがその反面デメリットがある」
「デメリット?」

一夏は自分でも考えてみるが全く思い当たらないようだ。

「自身のシールドエネルギーを攻撃に転用するからだ。その為に自身のエネルギーを消費してしまう」
「な、成程…。それでエネルギーが尽きてしまった訳か…」
「要するに欠陥機だ」
「欠陥機!?」

一夏はキョウスケに自分の専用機が欠陥機だといわれて意気消沈してしまう。が、っとキョウスケが付け加えた。

「だがISというものは未だ完成形と呼べる様な物は一つとして存在していない。まだ発展途上と言った所だ。お前の機体は他のISと比べて攻撃特化機体とでも思っておけ」
「わ、解りました!」
「それとついでに教えておいてやろう。白式に装備されているリボルビング・ステークはアルトのステーク予備パーツを使用して組み上げたものだ。あれはエネルギーは食わんが弾数には常に気を使え、白式に搭載されているマガジンの数は5つだ」
「解りました!!」

その時、同時に白式のエネルギーチャージが終了した。一夏は白式をすぐさま纏ってピットから飛び出した。今度は相手を待たせないようにする為だ。そして、数十秒後、相手側のピットから青い機体が飛び出してきた。白式と同じ点はメインカラーは白っという点、肩や腕、足には紫に近い青が掛かっている。まるで何かを羽織っているような少し分厚い印象を受ける、左腕にはガトリングのようなホルダーから剣が顔を見せている。そして右腕には大きな鋏のような巨大な武器が付けられている。一夏のステークがカブト虫の角なら、あの大きな鋏はクワガタの鍬だろう。そして一番目を引くのはISでは珍しい全身装甲(フル・スキン)形である事。全身装甲のISなど数は全くない。IS操縦者はモデルような存在でもあり体を見せるのも仕事のうちに入る。そんな体を隠すようなISは数が非常少ない。

「待たせたか一夏?」
「いやそんなに待ってないぜ?それとそれがお前の相棒か?」
「ああそうだ!キョウスケさんのアルトアイゼンのコンセプトを受け継いだ『ビルドビルガー』だ!」

一夏
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ