白式vsビルドビルガー
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はその名を復唱しながら自分の左腕にある杭を見る。この元々の持ち主である機体のコンセプトを受け継いだ機体。正直心が躍っている。
「楽しみになってきたぜ!!さあやろうぜ勇太!織斑 一夏、織斑 千冬の弟にしてキョウスケ・ナンブの強さを目指す者としてお前に勝つ!!」
「おおとも!大神工業所属大神 勇太、お前の決闘を受けて立つ!いざっ!!」
「「勝負!!」」
一夏は雪片弐式を振り被って勇太へとバーニアを一気に開放する。勇太は自らも得物である『コールドメタルソード』を抜いて白式を迎え撃つ、が爆発的な加速とスピードに乗った雪片は凄まじい力と勢いがあった。
「ぐっ!」
勇太も出力を上げて押し負けないようにするが、白式の推進力が上回っているのかじりじりと押されている。流石はアルトに搭載されていた大出力バーニア・スラスターだ。
「(にやっ)あらよっと!」
「おわっ!?」
勇太は出力をカットして、そのまま押し切ろうとしている一夏の雪片を受け流し、そのまま一夏の背後を取って、一気に出力を上げてそのまま真一文字に切り裂いた。一夏は食らいながらもバーニア出力を上げエネルギーをチャージしながら、今度はステークを起動させた。
「いくぞっ!今度はこいつで勝負だ!!」
「面白ぇ!こっちも行かせてもらうぜ!!」
勇太はビルガーの最大の武装である『スタッグビートル・クラッシャー 』を構えた。それに連動して大きく口を開いて今にも相手に食らい付きそうになる腕の鋏。勇太もエネルギーを集中させてバーニアを解放するタイミングを計る。静寂がその場を支配する。誰しもが固唾を呑んで勝負が決する瞬間を待った。
「「………っ!!」」
刹那、二人の視線が自然に重なった。そして溜まり溜められていたエネルギーが一気に解放され、凄まじい加速と速度を生み出し、必殺の一撃を互いにぶつけようとしていた。
「これが俺の突貫だ!打ち砕け!ステェエエエクッ!!!」
「1、2、クラッシュ!マキシマム・ビルガー・クラッシャー!アチョォォオオオ!!」
互いに必殺の一撃がぶつかりあい、火花と閃光を生み出す。一夏は眩い光も目が眩みそうになるが、構わずにステークを押し込んだ。勇太も唯押し返してるだけではなかった。鋏を開いて、ぶつけ合っていたステークを掴み、そのまま力の方向をずらして、勢いを殺し、そのまま白式を押し切った!そして壁に押し付けて、勇太はステークを離した。
「俺の勝ちだ一夏」
「ああ、俺の負けか…」
注目のクラス代表決定第2戦、軍配は勇太に上がった。
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