第七話 契約ですか喧嘩ですか
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り合いで純血悪魔の跡取りが殺されて御家断絶したなんて話もない訳じゃない。純血であり、上級悪魔の御家同士がくっつくのはこれからの悪魔情勢を思えば当然だ。純血の上級悪魔。その新生児が貴重なことをキミだって知らないわけじゃないだろう?」
これだけ聞くと、純血第一って感じだな。
「新鋭の悪魔ーー。キミの下僕みたいに人間からの転生悪魔が最近は幅を利かせているけど、それでは俺たち古い家系である上級悪魔の立場がない。力に溢れているというだけで転生悪魔と通じる旧家もいる。まあ、それもいい。新鮮な血もこれからの悪魔には必要だ。だが、純血の悪魔を途絶えさせるわけにもいかないだろ?俺とキミは純血を途絶えさせないために選ばれたんだ。俺の家は兄たちがいるから問題ない。しかし、キミのところは兄妹二人だけ。しかもキミの兄君は家を出られたお方だ。そうなると、リアスしかグレモリー家を継ぐ者がいないんだぞ?婿を得なければ君の代でグレモリーは潰えるかもしれない。君は長く続いたら家を潰すつもりなのか?先の戦争で『七十二柱』と称された悪魔はもう半分も残っていない。この縁談は悪魔の未来がかかっているんだ」
新しいものも、古いものも、今の悪魔には必要だと。
「私は家を潰さないわ。婿養子だって迎え入れるつもりよ」
「おおっ、さすがリアス!じゃあ、早速俺とーー」
「でも、貴方とは結婚しないわ、ライザー。私は私が良いと思った者と結婚する。古い家柄の悪魔にだって、それぐらいの権利はあるわ」
部長、それ間接的にあなたは良くないと言っているようなものです。
「・・・俺もな、リアス。フェニックス家の看板背負った悪魔なんだよ。この名前に泥をかけられるわけにもいかないんだ。こんな狭くてボロい人間界の建物なんかに来たくなかったしな。というか、俺は人間界があまり好きじゃない。この世界の炎と風は汚い。炎と風を司る悪魔としては耐え難いんだよ!」
ブワッ
また火の粉を散らしたわね。肌に傷がつくじゃない。
「俺はキミの下僕を全部燃やし尽くしてでもキミを冥界に連れ帰るぞ」
物扱いかよ。
ザワッ
殺気が室内に広がる。こんな物かしら?大したことないわね。って一誠、
「何故私の腕に抱きついているの?一誠」
「いえ、ちょっと、震えて」
まあ殺意と無縁と言ってもいい生活していたからね。仕方ないわ。
そろそろ止めても良いかしら?
「お嬢様、ライザー様、落ち着いてください。これ以上やるのでしたら、私も黙って見ているわけにもいかなくなります。私はサーゼクス様の名誉のためにも遠慮などしないつもりです」
頼りになるわね。ここは咲夜さんと同じね。
「・・・・・・最強の『女王』と称されるあなたにそんなことを言われたら、俺もさすがに怖いよ。化け物揃いと
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