第七話 契約ですか喧嘩ですか
[2/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
吉報だわ。『僧侶』としての器が存分に生かせるわね」
俺は魔力が無いのか。なんか寂しいな。って、うわっ!イッセーが急に泣き始めた!アーシアの身でも案じたか!?
「・・・・・・イッセー、泣いているの?」
「部長、ダメです。ダメです!部長、アーシア一人じゃ不安ですぅ!アーシアが!アーシアが変な奴にいかがわしい注文されたら俺は我慢できません!」
そんなに心配か。だがイッセー。そういうのの専門家は居るから。
「イッセー、呼び出した悪魔に対しての過度のいやらしい依頼はグレモリー一族の眷属悪魔には来ないわ。そういう注文をしてくる人間もいるけれど、その手の専門悪魔がいるから、そちらが引き受けてくれるわ。私のところは安心なのよ?悪魔にだって専門職があるの」
「部長、本当ですか!?本当なんですね!?でも俺めっちゃ不安なんですよ!」
「わかったわ。初めのうちはアーシアの助手にあなたをつけるから。それでいいかしら?」
「あ、ありがとうございます!アーシア!変態相手は俺に任せてくれ!アーシアは普通に何事もなく契約を取ればいんだからな!」
「は、はい」
「紫さん、依頼がありますよ」
「ありがとうございます。では、行ってきます」
初契約か。魔方陣から契約者の元へジャンプする。どんなやつだか?
「よう。さっきぶりだな」
何故いる?アザゼル。
「ご用件はなんですか?代価は存在です」
「キッツいねー。何、ちょっと神器(セイクリッド・ギア)の事を教えてほしくってな。・・・・・・ふーん。確かに悪魔だ。だが、魔力はほとんど無いな」
・・・・・・こいつ、人が気にしていることを・・・・・・!
「仕方ない。雑談相手になってもらうか」
「・・・・・・代価は貴重品、人間社会で価値あるもの」
「じゃ、金でいいか」
「はあ、契約完了です。では、雑談しましょう」
なんか、気が重い。
「で、何を話しますか?」
「お前さんの神器(セイクリッド・ギア)について」
「情報の提示は契約に入っていません。却下です」
「そう言うな、白龍皇の情報をやるから」
「いりません。仕方ないですね。ヒントはスキマです」
「そうか。まあ、またの機会にするか」
あー、終わった。なんでこんなことに。
深夜、家に帰って来ました。二人とももう寝てるな。悪魔になって良かったことは、体の機能が向上した事。ゆえに、聞こえない会話が聞こえる。
「既成事実が出来てしまえば文句もないはず。身近でそれができそうなのは、あなたしかいなかったわ」
盛りやがって。少し注意するか。結界くらい張れ。とはいえ、スキマでいきなり現れるとパニクるだろう。どのタイミングで行こう。
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ