INSPIRE
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突然先ほどより強くなった幽兵に苦戦するギルドメンバー。
『貴様等の皆殺しだ。クソガキ共』
場所は戻ってファントムの操縦室。
「マスター」
「どうしました?シュランさん」
何かを考えるように俯いていたシュランが口を開く。
「私も戦っても宜しいでしょうか」
「おや、珍しいですねぇ。シュランさんは常にガジルさんについて行くだけでは?」
「・・・どうしても、相手したい妖精がいるのです」
そう呟くシュランの脳裏に、ギルドに乗り込んで来た際の光景が過る。
自分達がアリアの魔法で姿を消した時、真っ直ぐに、微細な感情も含まない冷たい瞳でこっちを・・・否、シュランを見ていたあの少女。
あの眼は感情が篭っていない様で、闘志に満ちていた。
「そうですか・・・ご自由にどうぞ。我々としても、シュランさんに戦って貰えれば嬉しいですからねぇ」
「・・・では、行って参ります」
そう言い残し、シュランはスッと姿を消した。
するとジョゼはシュランに向けていたどこかにこやかな笑みを消し、怒りを浮かべる。
「ルーシィを見張っておけ」
「ん?」
「ギルドの中に何匹か虫がいる」
ガジルにルーシィを任せ、ジョゼは操縦室を出る。
「もう奇跡は起こらねぇと思い知らせてやる。この俺自ら片付けてくれるわ」
一方その頃、ナツ達は。
「あいつら〜・・・」
「くっ・・・」
先ほどの放送を聞いて怒りを浮かべるナツとティア。
すると・・・。
「ナツ・・・」
か細い声が聞こえてきた。
その声に反応して、声の主に視線を向ける。
そこにいたのは、ティア以上に傷を負い、ボロボロの状態の・・・
「「「エルザ!?」」」
エルザが立っていた。
「ちょっとアンタ!そのケガで動いていい訳ないでしょう!今すぐギルドに・・・」
エルザの容態を心配するように叫ぶティア。
しかしエルザはティアの声を無視し、ナツの肩を掴んだ。
「ナツ・・・力を・・・解放・・・しろ・・・お前には・・・まだ、眠ってる力が・・・ある・・・」
「!」
「自分を信じ、貫き・・・呼び起こ、せ・・・今がその時だ・・・ルーシィを、ギルドを守るんだ・・・」
途絶え途絶えにそう言うエルザ。
そして一呼吸置くと・・・。
「行けぇっ!ナツ!お前は私を超えていく男だっ!」
エルザの必死の叫びを聞いたナツは、その言葉に込められた思いを肌でビリビリと感じる。
そんなナツをハッピーは驚いたように見つめ、ナツはゆっくり立ち上がった。
「うおおおおおおおっ!」
そして体中に炎を纏い、駆け出して行った。
「・・・くっ」
それを見送ったエル
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