INSPIRE
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ここは『隠れ家』。
『先ほどまで』ルーシィがいた場所だ。
「!リーダス!」
そこにやってきたロキは、ボロボロの隠れ家の中に倒れる傷だらけのリーダスを見つけた。
「オイ!リーダス!しっかりしないかっ!ルーシィはどうした!?何があったんだ!?」
ロキがリーダスに声を掛けると、ゆっくりとリーダスは口を開いた。
「ゴメン・・・俺・・・守れな・・・うぐ・・・」
「さらわれたのか?」
「ゴメン・・・ゴメ・・・うっ・・・」
リーダスはロキの問いに答えず、ただただ謝り続ける。
(イヤな予感はしていたんだ・・・していたのに・・・)
ロキは星霊魔導士を嫌う。
理由は不明だが、ギルド内では「昔女絡みで何かあった」と思われている。
その為、星霊魔導士であるルーシィに声を掛ける事はもちろん、近くに行く事さえビビってしまうのだ。
が、今はそんな事を言っている場合ではなかった。
嫌いだろうと何だろうと、狙われているのはルーシィ。護らなければならなかったのだ。
(君の近くにいるのが怖かった・・・!最低だっ!くそっ!)
ロキの目に涙があふれる。
スケッチブックに、眠るルーシィが描かれていた。
『|妖精の尻尾の皆さん。我々はルーシィを捕獲しました』
突如響いてきたジョゼの声。
その声はギルド内はもちろん、ギルドの外にも響いていた。
「何!?」
「ルーシィちゃんが!?」
衝撃の言葉にメンバーは驚き、サルディアはこれでもかと言うほど目を見開く。
「そんな・・・」
「隠れ家がバレたの!?」
グレイ、ルー、エルフマン、アルカ、ミラも驚く。
「うそ・・・」
ハッピーが呟いた。
『1つ目の目的は達成されたのです』
そのジョゼの声が消えると、操縦室で何者かがルーシィの結んだ髪を引っ張る。
「痛っ!やっ!」
ズズズ・・・と引きずられていくルーシィ。
そして鈍い音が響いた。
『きゃああああ!』
「え!?」
「ルーシィの声・・・!?」
「オ、オイ!ルーシィに何をしたァ!」
『聞こえたでしょ?』
鈍い音と共に聞こえてきたルーシィの悲鳴に様々な反応を示す。
「やめて・・・!」
ミラが耳を抑え、グレイ達4人は目を見開いた。
「・・・!」
ナツは怒りで小さく震える。
座り込むティアも呼吸を整えながら、ジョゼがそこにいない事は承知でギルドの壁を睨みつけた。
『我々に残された目的はあと1つ』
ジョゼの言葉に反応するように、幽兵の様子が変わる。
「なっ!」
「ぐぁっ!」
「コ・・・コイツ等!」
「急に戦闘能力が上がった!」
「うあっ!」
「がはっ!」
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