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ドラクエX主人公に転生したのでモテモテ☆イケメンライフを満喫できるかと思ったら女でした。中の人?女ですが、なにか?
二部:絶世傾世イケメン美女青年期
百一話:港町ポートセルミ
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船で一夜を明かし、航海を続けること更に一日。
折角の機会なので後学のために船の操作を教えてもらおうと、船員さんに近付こうとしては止められ。
通りすがった船長さんに声をかけようとしては止められ、こちらに目を留めた船長さんにビクッとして逃げられ。
色々と迷惑になるっぽいので船員さんたちとの接触を諦めて船室にこもり、アルカパで買ってそのままになっていた材料を用いて縫い物を始め。
ほぼ一日がかりで無事に仕上げて、更に船内で一泊した翌日。
港町ポートセルミに、到着しました!
「やっぱり港町は活気があるね!ただ港があるだけの、ビスタとは違うね!街並みもお洒落だし!」
ヘンリー以外の仲間たちの手前言えないが、前世での地中海あたりの街並みを思わせるような!
白い建物が多くて、明るい雰囲気です!
圧制下のラインハットの重苦しい空気を経験した後だけに、うきうきしますね!
浮かれる私をなんだか微笑ましそうに見やりつつ、ヘンリーが答えます。
「そうだな。今日はここで一泊するよな?町、見て回るか?」
「うーん。もう暗くなってきたし、昼間にやりたいことあるし。今日はいいかな」
前世と違って、電気の明かりが輝く夜景の美しさとか無いし。
夕焼けも星も船上で散々堪能したし、のんびり観光するならモモと合流してからでいいし。
この後イベントもあるだろうし、今回は用件を済ませることを優先していきたい。
「そうか。なら、宿に行くか」
「うん」
ということで、真っ直ぐ宿に向かいます。
……ここの、宿ではね!
色っぽい踊り子さんたちの、ステージがあるはずですからね!
強引に振り切って逃げ切るというのがほぼ不可能だとわかった以上、円満に別れるにはヘンリーの嫁を探すのが一番!
私よりも一緒にいたくなるような可愛いお嫁さんが見付かれば、私に着いてくるどころでは無いだろう!
そして次点で、私の婿を探すこと!
私が誰かと結婚してしまえば、新婚夫婦の旅に着いてくるほどヘンリーも野暮では無いだろう!
本当に要らなくなれば離れるとか言ってたし!
そんなポイ捨てみたいなことはしたくないから、できれば先にヘンリーの嫁を見付けたいけれども!
ヘンリーが夢中になれる可愛いお嫁さんを探すには、まずは好みを把握しないといけないし!
正しい嫁探しの第一歩として、踊り子さんのステージ観覧を通して、本格的にリサーチを開始しないと!
ということで、宿に入って部屋を取り。
あのイベントは無いのかなー、とキョロキョロしてみるも、まだ起こらなかったのでとりあえず部屋に入り。
荷物を下ろして、不自然で無い程度に武装はした状態で、夕食を取りに宿の食堂兼酒場に向
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