第二十一章
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
こで役はある術を使ったのだった。
「明かりですか」
「式神の目から出させた。
それだというのである。見ればそれによって確かに暗がりの中が見られるようになっていた。そしてそれを頼りにさらに奥に奥にと進むのであった。
そうして奥に進むうちにだった。二人はその穴、いや洞窟の長さに気付いた。そこにも不審なものを感じ取ったのである。
「役さん、これは」
「怪しいと思うか」
「かなりあからさまに」
本郷の言葉もこれまでの気軽さを出したものではなかった。まるで刀身の如く研ぎ澄まされた鋭いものになっていたのであった。
「そう思いますよ」
「そうか。やはりな」
「多分この先にです」
「あるな」
ここで言った役だった。
「間違いなくな」
「それでどうしますか?」
本郷はさらに役に対して問うた。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ