魔法先生ネギま!
0435話
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撃している間もグレートパル様号は速度を上げながら少しでも距離を取り……墓守人の宮殿最下層へとその船体を突っ込ませる。
「うわあああああああああっ! 落ちる落ちる落ちる!」
いつの間にか俺の近くで振り落とされないように尻尾へと掴まっていた明石の声が周囲へと響く中、半ば床を削って進んでいたグレートパル様号がようやく止まる。
『連絡。今の着地で機体全体が結構なダメージを受けちゃったらしく、1時間程度は修理が必要っぽいね。不幸中の幸いで主機はそれ程酷い損傷は無いみたいね。悪いけどその手の事に詳しい茶々丸さんは残していってくれない?』
甲板へとこんな状況でもどこか楽しそうにしている早乙女の通信が響く。
現在の茶々丸は、その機械に詳しい知識を活かして早乙女の副長のような立場になっていたりする。
「ああ、構わない。本来なら墓守人の宮殿の外で待機していた筈なのがラスボスのダンジョン真っ直中にいるんだ。最低限の護衛は必要だろうからな」
『ありがと、じゃあなるべく早く修理を完了するからそっちも出来るだけ早く戻ってきてね』
早乙女へとそう返事をし……ふと、その人物の気配に気が付く。
ゆっくりとだが、こっちへと歩み寄ってくるその人影。
「ちぃっ、早速お出迎え……か?」
「動くな! それ以上近付けば……何?」
俺の横で銃を構えた龍宮もまた近づいて来た人影に気が付いて思わず動きを止める。龍宮の隣ではネギが現れた人影に信じられないとばかりの視線を向けていた。
褐色の肌、白髪と言ってもいい程のプラチナブロンド。そしてピエロの如きメイク。その人物に俺達は見覚えがあった。
……いや、あのスキル覧に書いてある魔族というのが本当なのだとしたら……待て。
ふと違和感に気が付き、目の前に立っているザジらしき存在のステータスを表示する。だが、そこに現れた名前はやはりザジ・レイニーデイだった。
ただし、名前は同様だがステータスの値が微妙にザジとは違うという事は……別人と考えてもいいのか?
一応訓練や戦闘経験によってステータスの値は変動するが、それでも2〜3ヶ月程度でこうも変動するとは考えにくい。
だがそれを理解出来るのはあくまでもステータス表示を確認できる俺のみであって、ネギ達はそれに気が付けない。よって。
「ザ、ザジさん? なんでこんな所に!?」
ネギが慌てたような口調でそう問いかけ、向こうとしてもそれを利用する気満々なのだろう。と言うか、そうでもなければ麻帆良の制服を着たりはしない筈だ。
「こんにちは、ネギ先生」
「くっ!」
ザジの偽物と思しき存在が言葉を発した途端、龍宮の銃口が火を噴く。だが命中する前に何らかの力場に捕らえられたかのように空中で停止する。あれは俺の念動力と似たよう
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