魔法先生ネギま!
0435話
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ちへと突っ込んでいくネギと桜咲。あるいは甲板から小太郎の狗神が放たれ食い千切り、龍宮の銃弾が貫き、長瀬の放った巨大手裏剣が胴体を切断する。
『よし、敵勢力の殆どが消滅したのを確認! 行くよ!』
早乙女の声が甲板へと流れるのと同時に、更にグレートパル様号の加速が強まり旧オスティアを覆っている魔力帯へと上から突っ込むように向かっていく。
その視界の後ろでは再びどこからともなく現れた召喚魔達が姿を現しつつ、いつの間にか近くまで来ていたクルトや高畑率いる混成艦隊へと襲い掛かっていくのが見えた。
ちっ、マスターキー持ちを全て処理する事は出来無かったか。
だが俺達にも背後に構っている暇は既に無い。目で見える程に濃厚な魔力を纏っている旧オスティア一帯。ルーナから教えられた通りにその真上から突っ込んだのだ。
「くぅっ、揺れるな。皆落ちないように気をつけろ!」
ガタガタと激しい振動を感じながら魔力帯を突っ切っていくグレートパル様号。そして数十秒程でその魔力帯を抜け……まず見えてきたのは空中王宮。そしてその先には……
「アレが完全なる世界の本拠地、墓守人の宮殿か」
思わず口からその言葉が漏れると同時に、速度に乗ったグレートパル様号は墓守人の宮殿の横を通り過ぎていく。その時、俺は確かに見た。フェイト、神楽坂、アーニャの3人を。そして交差する俺とフェイトの視線。
普段は無感情なはずのその表情には、確かにルーナや調の言っていたように渇望、あるいは歓喜といった表情が浮かんでいるように見えた。
いいだろう。お前がそれ程俺に執着するというのなら、俺もそれに答えてやろう。京都から始まった俺とお前の因縁。どちらが上かを決定的なまでに教えてからこの魔法世界を救う為の方策を開示しよう。
視線が合ったのは確かにほんの一瞬だった。だが、俺の心には確かにそんな思いが浮かんだのだった。
そして、グレートパル様号は墓守人の宮殿の横を通り過ぎ、ルーナが指示した下方向へと向かい……
その瞬間、何の根拠も無く俺は右腕を前へと差し出す。
「生命ノ宴!」
右腕が白炎と化し、多数の虫へと姿を変えて飛び立っていく。そう、こちらへと向けられた無数の黒い針を迎撃する為に。
空中で衝突する針と虫。質量で考えれば針の方が圧倒的に上だが、俺の白炎で作られた炎獣である虫はその炎により針を燃やし溶かす。あるいは燃やしきれずに身体を貫通され、そのまま消滅する炎獣。
物理攻撃に対して俺程ではないにしても、それなりに耐性を持っている炎獣がああもあっさりとと消えてしまう所を見る限りでは、恐らくあの針には何らかの魔力が込められていたらしい。
総じて言えば互角と言っても良かっただろう。そして俺の炎獣が墓守人の宮殿から対空迎撃砲台の如く放たれた針を迎
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