魔法先生ネギま!
0435話
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つでもなく、同時に空を飛べる訳でもない。つまり現状の宮崎は防衛するには戦力としては役に立たないのだ。なら。
空間倉庫から先程月詠から奪ったばかりのグランドマスターキーを取り出して宮崎へと渡す。
「え? え?」
「この一行の中で、俺以外にグランドマスターキーを使えるのはお前しかいない。で、現状のお前では戦力にはならない訳だ。だが、そのお前がグランドマスターキーを使えるなら?」
「……あっ! はい、分かりました。任せて下さい!」
俺の言いたい事を理解したのだろう。笑みを浮かべて頷く宮崎。
「基本的に近付いてくる敵の迎撃を中心にやってくれ。それと恐らくマスターキー持ちには効果が無いから、そっちは他の面子に任せるようにな」
「はいっ!」
グレートパル様号が速度を増していく中でそれぞれが迎撃の準備を整える。そしてやがて無数の召喚魔がこちらへと群がってきたのを見ながら……
『リライト』
魔力をグランドマスターキーに流しながらそう命じる。すると、次の瞬間には視界に入っていた召喚魔の殆ど全てが綺麗に消え去っていくのだった。その数、大凡9割7分といった所か。
「行け」
そして俺の言葉に雷速瞬動を使いつつ、あるいは翼を羽ばたかせつつマスターキーを持っている敵へと向かっていくネギと桜咲。
ネギの雷速瞬動によりマスターキーを持つ召喚魔がその身体を貫かれ、あるいは吹き飛ばされる。同時に桜咲が振るう大太刀がマスターキーごと敵を切り裂いていき、その2人の活躍もあってマスターキー持ちの敵は急激に数を減らしていく。
だが……
「うげげげげげ! アクセル君、アクセル君! 敵、敵の増援が凄い出て来たよ!」
ネギと契約して手に入れたアーティファクトなのだろう銃を手に持つ明石が、旧オスティア方面を指さしながら騒ぎ立てる。
そう、確かにそこには大量の敵増援の数があった。それこそ俺が倒す事になった精霊達よりも多い数だ。
「確かに数は多いな。……だがこっちにグランドマスターキーが、しかも2つもある以上はその殆どは雑魚でしかないがな。宮崎、合わせろ」
「は、はい!」
敵が持っているであろうマスターキーよりも上位の存在であるグランドマスターキー。しかもそのうちの2つをこちらが持っているのだから、この時点で完全なる世界は数ではなく質で攻めるべきだったのだ。
持っているグランドマスターキーへと魔力を込めていき……
「行くぞ」
「はい!」
『リライト!』
俺と宮崎の2人掛かりで放たれたその魔法に、視界一杯に広がっていた筈の召喚魔達は殆ど全てが塵の様に消え去っていく。
「ネギ、桜咲。さっきと同様だ。マスターキー持ちの残りを狩れ!」
その言葉に数十体近くまで減ったマスターキー持
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