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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第170話】
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持ってた以上の中華料理が並んでるのかが不思議でならない。

 ……が、聞くのも野暮なのだろう。

 疑問には思うが触れないでおこう。

 餃子も頬張り、咀嚼する――。


「ん、ごちそうさま。 鈴音、旨かったぞ? 一夏に手料理振る舞うには充分じゃないか?」

「……そ、そうね」

「……?」


 何故か少し微妙な表情をする鈴音だったが、俺は対して気にすることもなくそういやセシリアもサンドイッチ作ってたという事を思い出した。

 未来が教えて作ったから多分大丈夫だと思うが。

 皿に盛り付けられていたサンドイッチを手に取ると、セシリアの視線が俺に突き刺さる。



「……おぉぅ、セシリア?」

「は、はい? どうかなさいまして?」

「いや、あんまり突き刺さる視線が気になってな」

「あ……す、すみません。 ……ですが、やはり気になりますもの……」


 言って不安そうな表情を浮かべ、指を弄ぶセシリア。

 ……特に見た目は普通のサンドイッチだし、香りがキツいなんて事もない。

 この辺りは6月に提供された時のサンドイッチとは変わらず、問題は中身の味だが――。

 これに関しては未来が側に居て見ていたって言ってたから大丈夫だとは思うが。

 手に取ったサンドイッチを見、その後口を開き一口頬張ると――――。


「…………」

「ど、どうですか、ヒルトさん……?」


 まだ不安そうな表情を浮かべつつ、俺の様子を伺うように覗き込むセシリア。

 うっすらと唇にリップグロスを塗っているのかその唇は艶々としていた。


「ん。 普通に食べれるぞ? ……うん、サンドイッチだ」

「ほ、本当ですかっ!?」


 パァッと表情が明るくなるセシリアだったが、次にはやはり少し暗くなる。


「あ、あの。 ……普通に食べられるだけですか、感想は……?」

「あぁ。 ……悪いな、料理に関してはちょい厳しめだからな。 ……まあでも? 彼処からここまで出来るならセシリアは問題無いと思うぞ? 料理は作る側が相手に喜んで貰えるように作るのがいいからな」


 言って、空いた手でセシリアの頭を撫でるとホッと胸を撫で下ろし、暗い表情も今ははにかむような表情へと変化していた。

 それを見た鈴音が――。


「……あんた、アタシの頭も撫でなさいよっ」

「ん? いきなりどうした鈴音?」


「いきなりじゃないわよっ! アタシだって美味しく作ったんだから撫でてもいいじゃないっ」


 等と、理屈になってるのかよくわからないのだがどうもセシリアだけ頭を撫でたのが鈴音にとっては気に入らなかったのかはたまた別の理由か――。

 美冬や未来
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