暁 〜小説投稿サイト〜
戦国異伝
第百四十二話 小谷城からその十五
[2/2]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
とは出来ぬわ」
「では今はですか」
「宗滴殿を」
「攻めるな、そしてじゃ」
 そのうえでだというのだ。
「宗滴殿が帰られてからじゃ」
「追いますか」
「越前に攻め入りますか」
「最早勝敗は決した」
 それはだ、間違いないというのだ。
「一乗谷に一気に攻め入ることが出来る」
「そして攻め入ってですな」
「朝倉家を」
「降す、それは必ず果たす」
 だから今はというのだ。
「宗滴殿は攻めるな」
「わかりました、では」
「今は」
 こうして宗滴はあえて攻めず彼の後詰を果たさせた。朝倉軍との一晩に渡った戦は織田家の勝利に終わった。そして信長は宗滴が戦場を去ったのを見てあらためて全軍に越前入りを命じたのであった。


第百四十二話   完


                              2013・6・23
[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ