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ヘタリア大帝国
TURN99 シベリア侵攻その十一

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「どうも敵の左翼が空いていますが」
「あそこに潜水艦がいるね」
 ロシアもその空間を見て述べる。
「そしてそこからね」
「我々の潜水艦を狙っています」
 そうしてきているというのだ。
「敵右翼の高速部隊の攻撃も気になりますが」
「それと共にね」
「敵の左翼には彼等がいます」
 間違いなく、というのだ。
「おそらく次の攻撃で」
「潜水艦がやられるね」
「敵の動きはこれまでより速いです」
「しかも耐久力も機動力もあがってるね」
「全ての能力が」 
 まさにその全てがだというのだ。
「そうなっています」
「艦艇が変わってるし。つまりは」
「心臓感に全て変えた結果です」
 その第八世代艦にだというのだ。
「これはかなり手強いです」
「前の艦も強かったけれどね」
「それ以上です、おそらく以前は第六世代だったのでしょう」
 ロシア妹の読み通りだ、かつてはそうだった。
 しかし今はどうかというと。
「今の枢軸軍はそれより二世代は上です」
「第八世代だね」
「まさに。我々はようやく第六世代を開発出来たところです」
「二世代も上なんてね」
「急によくなっています、ドクツ軍の様に」
「あの総統さんが加わったみたいに?」
「その筈がないにしても。おそらくガメリカの科学でしょう」
 ロシア妹もそう見ていた、まさかレーティアが生きていて枢軸軍に加わっているとは夢にも思っていない。
「それでも驚くべきことですが」
「数では圧倒的だったんだけれどね」
「次は鉄鋼弾が来ます」
 また言うロシア妹だった。
「覚悟しておきましょう」
「思ったよりも厳しい戦いになりそうだね」
 ソビエト軍はようやく反撃を加えたがそれはもう微々たるものになっていた。
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