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ヘタリア大帝国
TURN99 シベリア侵攻その六
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「待つ」
「どうしてもですか」
「ここは動かれませんか」
「我々はシベリアを奪われなければいいのだ」
 だからだというのだ。
「今は守っていればいい」
「そうなのですか」
「今は」
「このままな。同志諸君も今は我慢してくれ」
「僕からもお願いするよ」
 ロシアも出て来た、彼は政治将校達に言うのだ。ゲーペは彼女が直率する艦隊がダメージを受けているのでチェルノブの修理工場にいる。
 それで政治将校達も今は今一つ統制がなくジューコフに言ったがロシアがこう彼等に対して言ったのである。
「ここは我慢してね」
「そうですか、祖国殿が仰るのなら」
「我々も」
「うん、頼むよ」
 政治将校達に温厚な笑みで言う。
「シベリアを取られないならいいから」
「では反撃はそれからですね」
「この戦いを凌いでからですね」
「また満州攻めよう」
 その時にというのだ。
「ゲーペ長官も戻られてからね」
「はい、それでは」
「今は」
 政治将校達も自分達の祖国に言われては納得するしかなかった、それにやはりジューコフへの全幅の信頼があった。
 彼等も黙った、ソビエト軍はこのまま座ったままかと思われた。
 だがここで思わぬ異変が起こった、何とだ。
 カテーリンが全軍に言って来た、彼女は戦局を常に各艦にあるモニターからチェックしているのだ、しかもリアルタイムで。
 その彼女が怒って言って来たのだ。
「すぐに反撃をするのです!」
「すぐにですか」
「今よりですか」
「資産主義者は敵です!ファンシズム以上の敵です!」
 カテーリンにとっての最大の敵、そうだというのだ。
「しかも君主主義者もいます、彼等にやられっぱなしは許さないのです」
「では同志カテーリン、ここは」
「今からですか」
「攻撃をしないのなら三日間給食抜きにします!」 
 カテーリンの絶対の指令か来た。
「わかったら早く攻めるのです!」
「では同志カテーリン書記長、今からですね」
「そうです、侵攻して来た敵を還付なきまで粉砕するのです」
 カテーリンはジューコフにも告げた。
「数は勝っています、反撃に出て下さい」
「では今より」
「同志ジューコフ、戦場の指揮は任せます」
 流石にカテーリンといえど現場にいなくてはどうしようもない、だから指揮自体は彼に任せるしかないのである。
「お願いします」
「わかりましたs、それでは」
「共有主義の為お願いするのです」
 カテーリンは最後にこう言ってだった、そのうえで。
 ソビエト軍は彼女の言葉も受けて総攻撃に移った、その二百個艦隊の大軍が一気に動いた。 
 プロイセンはその動きを見てこうロンメルに言った。
「敵が急に動いて来たぜ」
「どうやら方針が変わった様ですね」
「上の方で何かあったのか
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